世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2017年4月26日(水)の放送内容

広漠とした大地パタゴニア。この風景は、おそらく原始時代から変わっていないことでしょう。
この谷の一角に、およそ1万年前に先住民族が暮らした跡が残っていると聞いて、国立公園の事務所を訪ねました。
ガイドの案内で、谷の中腹へ向かいます。
『クエバ・デ・ラス・マノス/手の洞窟』。その名の通り、270メートルほどの岩壁に、およそ1万年前の人々の手形が900近く、鮮やかに残っています。
ガイドの説明では、彼らは氷河期の終りにアジアからベーリング海峡を越えて渡って来たモンゴロイドだと推測されており、描かれたこの地の野生動物の狩猟で生活を営んでいたといいます。日本人と同じモンゴロイドと聞くと、ふと親しみが湧いてきます。
考古学者が、「この谷に続く道は、遥かな時代へと繋がっているのだ」と呟きました。

♪ Othila -The Rune Masters / ACHILLEA