アルゼンチン南部。アンデス山脈に沿って続く国道40号線を南へ進みます。「この道は19世紀後半、人跡未踏のパタゴニアを調査した探検家、ペリト・モレノが歩んだ道をなぞっているのだ」とトラックの運転手が言います。
降り注ぐ陽射しに、花々が夏を迎えた喜びに沸きかえります。標高およそ1000メートル。寒暖の差が激しいほど、花はその色を鮮やかにするといいます。
山間を縫うように蛇行して続く幹線道路。ここもかつては踏み分け道に過ぎなかったのでしょう。
『人の前には道はない、人の後に道は成る。』ふと、そんな言葉が・・・。
国道から、林道へと入ってみます。馬で道行く地元の青年に出会いました。「この地では、馬こそが最も大切な交通手段だったのだ」と語り、山に入っていきました。
十字架の立つ見晴台がありました。盆地に拓かれた町、それを見守るかのようにそびえる山。人々はここで、自然に囲まれ暮らしを営みます。

♪　esta es la historia de un amor / mecano