コーカサス山脈に、真新しい道が伸びていました。
行ってみると、スキー場のリゾートホテルがありました。今はお客が誰もいないが冬にはいっぱいにしてみせると、やる気まんまんの男たちです。
リフトに乗ると、スキー場のとなりに村がありました。ダルジャ村です。明るい笑顔で、女性たちが迎えてくれました。「スキー場のおかげで、この村にも電気が来たよ」と、喜びます。
村のモスクに、男たちが集まっていました。金曜日の礼拝です。男性が、射るような目で話しかけてきました。「スキー場ができて、仕事は増えたし、便利になった。しかし、こうして祈りを捧げ、炊き出しをし、皆で同じ飯を食う。この生活は変わって欲しくないのだ」と。
山襞の小さな村ダルジャの人たち。時代の波にどのように生きてゆくのでしょうか。

♪　SENİ　BENİ / Azeri Günel