街道を外れ、農道を走ると、何やら大きな枝をはこぶ車・・・。ついて行ってみました。
大きな枝は、焚き木です。森が少ないこの辺りでは焚き木を拾うのも一苦労だと、農家の女性が語ります。
ここは、ケラハナという小さな村です。子供たちが、大好きな遊び場があると案内してくれました。
行って、驚きました。・・・遺跡です。
17世紀にインド系の先住民が建てた霊廟を、後にイスラム教徒が改修し、モスクなどに使っていました。しかし村人たちはそれを知らず、ちょうど良い大きさだから、と家畜小屋にしていたようです。
夕暮れ時。放牧のヤギたちが帰ってきました。そこに転がっているのは、墓石です。100年ほど前、イスラム教徒に代わりこの地で暮らしていたキリスト教徒たちの墓です。
そして今、ふたたびこの村には、イスラム教徒たちが暮らしています。この小さな村にも、様々な歴史が折り重なっているのでした。

♪　Mañana De Carnaval / NATALIE COLE