今日から、アゼルバイジャン・歴史重なるコーカサスの道を辿ります。
ヨーロッパの東。カスピ海とコーカサス山脈に抱かれる、アゼルバイジャン共和国。北海道ほどの大地に950万人が暮らします。
首都バクーから、コーカサス山脈の懐へと続く街道を走れば、この地に重なる幾つかの歴史の断章に出会うことができます。
古代から天然ガスや石油がこんこんと湧き出し、火を崇めるゾロアスター教が隆盛した首都・バクー。紀元1世紀にはキリスト教の教会が建立され、シルクロードの拠点として栄えた古都・シェキ。中世にイランから移り住んだ人たちが守り続ける銅細工。作っているのは、ソ連時代に伝わったサモワールです。
あまたの人々が街道を往来し、文化が伝えられてきました。その名残を今に伝える人たちの営み。恵み豊かなコーカサスの大地とその街道を辿ります。

♪　Goin' on（テレビ朝日「世界の街道をゆく」テーマ曲） / 篠原信彦