世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2017年2月2日(木)の放送内容

長春。かつて新京と呼ばれ、日本人により新たな都として都市計画が成された都市です。
町の一郭に、ラスト・エンペラー、愛新覚羅溥儀の宮殿がありました。「溥儀は何とも数奇な人生を送ったものだ」と、散歩の人が呟きます。
溥儀が執務をとった、勤民楼に入ってみます。
勤民殿には玉座が置かれています。清朝最後の皇帝であった愛新覚羅溥儀は、1932年、この部屋で調印された日満議定書により『満州国』の執政に就任。そして2年後、『満州国皇帝』に即位しました。
1945年、日本の第二次世界大戦敗戦と共に『満州国』は消滅。溥儀は、3歳で皇帝に即位し、39歳でその地位を追われ、晩年は平民として暮らしました。
「溥儀の人生も、この町から消し去ることの出来ない歴史だ」と、女性が語ります。

(※中国では『満州国』を認めていないため『偽満州国』と呼ばれます。)

♪ THE LAST EMPEROR- THEME / 坂本龍一