アラスカの街道沿いで、どこまでも続く長いパイプを見つけました。
北極海で産出する石油を、アラスカ湾のバルティーズまで送るパイプラインです。かつて金発掘で湧いた大地を貫いています。山を越え、谷を渡ってきたパイプライン。この中に原油が流れています。
「あの大動脈のパイプはすべて日本技術が生み出した物なのだ」と老夫婦が教えてくれました。
バルディーズは、アメリカで最北に位置する不凍港です。おやじさんが、「ここがパイプラインの終点だ」と誇らし気に語ります。そこは立入り禁止。遠くには貯蔵タンクが並んでいます。
原油はこの地からタンカーに積まれ本土に渡り、石油に精製されるといいます。貯蔵工場で働く男性が「アラスカの原油はまさに第二の金なのだ」と、沈む夕日に眼を向けました。

♪　ROCKELBEL'S CANON (PACHELBEL CANON IN D) / THE PIANO GUYS