稔り豊かな田園が広がる、南イングランド。若き日のチャーチルの足跡を訪ねます。
サンドハースト王立陸軍士官学校。18歳のチャーチルはここに入学し、軍人へのスタートを切りました。
近所に暮らす女性が、もう一つのチャーチル所縁の地を教えてくれました。
陸軍基地の町、オールダーショットの一角。優秀な成績で士官学校を卒業したチャーチルは、今は堅牢な門と塀だけが残る、女王直属軽騎兵連隊に任官しました。政治家であった父、ランドルフ卿の死からひと月後の事だったといいます。チャーチル、人生への旅立ちでした。
かつて将校の宿舎だった建物がありました。子供の頃、兵舎に新聞を届けていた老人に出会いました。「チャーチルはすでに首相になっていたが、将校たちは、大先輩として慕い、尊敬していた」と語り、思いを馳せました。「もし第二次世界大戦の時、チャーチルがいなかったら・・・」と。

♪　Big Boy Now / PETER GREEN