イリノイ州北部。歴史街道ルート66を走り、ドワイトの街に向かいます。
古いながらも閑静な住宅街を抜けます。踏切を渡ると、ドワイトの中心街がありました。19世紀、鉄道の中継地として発展した街です。当時の面影を今に伝える駅舎を囲むように静かに街並みが広がっていました。
夫妻が連邦様式の立派な建物を指差します。世界初のアルコール依存症の更生施設で、かつては鉄道で全米中から多くの患者が訪れたといいます。
青年が、線路を挟んだ反対側の目抜き通りを教えてくれました。19世紀に建てられた街並み。歴史街道ルート66を辿るバイクの旅人の姿が、ひっそりとした街に今を感じさせます。
「建国から240年、町は静かに歴史を重ねてきた」と、年配の男性が呟きました。そしてルート66もまたその歴史のひとつなのです。

♪　On The Road / 「世界の街道をゆく」オリジナルサウンドトラックより