16世紀にスペイン統治の歴史が始まった島、セブ。人々は、先住民の伝統とスペインからの文化を受け継ぎ、今を生きています。
町の一角にモニュメントがありました。そこには島の歴史を物語る人物たちが並んでいます。
見つめる男性が、顔を綻ばせて島の名物を教えてくれました。それはレチョンと呼ばれる豚の丸焼きです。「スペインから伝わった料理で、今や結婚式など、お祝い事には欠かせない料理だ」と、調理の親爺さんが教えてくれます。
サン・ペドロ要塞は初代総督レガスピによって築かれ、今は町を代表する史跡となっています。若者たちはスペイン、アメリカ、日本の統治を受けた過去を受け止め、その上に自らのアイデンティティを築こうと、明日への日々を送っています。
夜を彩る町の灯りに元気をもらいながら、およそ1270キロに渡ったこの旅を終わります。

♪　瞬間よ / Vocal:工藤亜紀