インディアノーラというミシシッピ州のコットン畑に囲まれた小さな町に立ち寄ります。街道沿いに、２０１５年５月に８９歳でこの世を去ったばかりの偉大なるブルースマン／Ｂ．Ｂ．キングの博物館がありました。Ｂ．Ｂ．とはブルース・ボーイの頭文字です。　学芸員が「彼は近くのプランテーションで生まれ、１７歳の時、コットンを運ぶトラクターを破損したことからメンフィスへと逃走。ギターを学びヴィブラート、チョーキングといったテクニックを身につけ、成功への階段を昇っていったのだ」と教えてくれます。
このミーティングルームは、偶然にもＢ．Ｂ．が働いていたコットン集積場だったといいます。キーボードを弾く青年がいます。Ｂ．Ｂ．のブルースはすべてのミュージシャンの心の中に生き続けて行くだろうと埋葬場を見つめます。「私は帰る。コットン畑へ、神聖な土地へ…」Ｂ．Ｂ．の愛した詩を胸に、その原風景の中を進みます。

♪　THE THRILL IS GONE / B.B. KING & ERIC CLAPTON