ラオス北部、ルアンパバーン近郊、インドシナ半島を縦断する大河メコンは、蛇行しながら山間を流れてゆきます。船頭が、畔にある村を教えてくれました。サンハイという地酒を造っている村です。
通りをゆくと、麹の匂いがしてきます。店先にはお酒の瓶が並んでいます。女将さんが「ラオラーオというもち米の蒸溜酒を造っているのだ」と言います。作業は息子さんと二人で行います。
もち米がいい具合に蒸しあがったところで水洗い、発酵させるのは葛につく麹、壺の中で１週間ほど寝かし発酵を待ちます。そして、いよいよ蒸溜です。アルコール度は４０度、出来上がりです。
「これでラオスを味わってくれ」と二人がラオラーオをすすめてくれます。地酒で火照った顔に川風が心地よく感じます。

♪　Donne du rhum a ton homme / Georges Moustaki