今日もサンフランシスコの街道を辿ります。朝、町を包み込む霧は、サンフランシスコの夏の風物詩です。出会った女性が、「昼近くには晴れるから」と声を掛けてくれました。やがて、海風が吹き抜け、町が姿を表しました。
通りかかった人が、「町の表情は様々だ」と語ります。ここには北米最大の規模を誇るチャイナタウンがあります。
ヘイト通りとアシュベリー通りの交差点にやって来ました。１９６０年代、ヴェトナム戦争と共に始まったアメリカの混沌の時代に、既成の価値観に反発する事から生まれたヒッピー文化の発祥地です。
カラフルに塗り替えられたヴィクトリア調の建物はその象徴といわれています。愛と平和と自由のムーヴメントはここから始まり、新しい価値観を生んでいきました。そんな時代に想いを馳せるのか、街角でギターを奏でる若者に出会いました。サンフランシスコは時代と共にウエストコーストの歴史を重ねてゆきます。

♪　Dark Star／Grateful Dead