世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2014年4月23日(水)の放送内容

南アフリカ東部。ピーターマリッツバーグへ向かって進んでいきます。街道沿いにネルソン・マンデラ元大統領のモニュメントがありました。亡くなったマンデラ氏を偲び、多く人々が花を手向にやって来ます。かつて対立していた人種を越えて、語り合う人々。もはや、この国には人種の壁という言葉は存在しません。
ピーターマリッツバーグに着き、ヨーロッパ調の瀟灑な駅に立ち寄ります。この駅で1893年、インド独立の父ガンジーは、乗っていた一等車から有色人種だという理由で降ろされたのでした。列車を待つ男性が「ガンジーの差別撤廃・非暴力運動はここから始まったのだ」と語ります。
町の中心に『希望の像』と名付けられたガンジーの像が立っています。列車事件から100年後、マンデラ大統領は、アパルトヘイト撤廃を成し遂げました。今、町をゆく人々の笑顔に、この国の希望の光を感じます。

♪ Ntyilo Ntyilo/Miriam Makeba