ドラケンスバーグ山脈の山中に続く、レソトの道を進みます。
道中で毛布を纏い羊を連れた『ブランケット・ボーイ』と呼ばれる男たちに出会います。毛布は温度差の激しい土地で暮らす彼らの必需品なのだそうです。ブランケットを翻し、羊を追う男たち。この山国では、山地での放牧が人々の暮らしを支えています。
少年たちが凛々しい表情を見せてくれます。一人前の山の民になる日も近そうです。
さらに道を進むと雲が流れ、気温が下がり始め、雨が落ちて来ました。南アフリカとの国境付近のサニ・パスという峠に差し掛かります。
標高２８６５メートルのこの峠から南アフリカの国境へと高低差およそ９００メートルの山道が続きます。
激しい雨の中、歩いて道行く人は、南アフリカでの買い出しの帰りだといいます。国境を越えて振り返るとレソトの険しい山並みが懐かしく見えます。

♪　Pray For Help／Imany & Tete