世界の街道をゆく

毎週月曜〜金曜よる8時54分から放送

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2014年4月10日(木)の放送内容

南アフリカ中部。キンバリーからおよそ350キロを走り、首都のひとつ、ブルームフォンテーンにやってきます。
出会った婦人が、ここはボーア人と呼ばれるオランダ系移民が築いた町で、その名は『花咲く泉』という意味だと教えてくれます。
19世紀にこの地にやって来たボーア人開拓者たちは、小さな建物で最初の議会を開き、オレンジ自由国という国家を建設しました。
通りに並ぶ堂々とした歴史的建築は、その時代を今に伝えています。婦人が「オレンジ自由国にはつらい出来事もあったのだ」と教えてくれます。
イギリスと2度に渡って戦ったボーア戦争時、捕虜収容所で亡くなった27000人の女性や子供たちの慰霊碑を訪れます。オレンジ自由国はこの戦争に破れ、1902年ボーア人は自治権を失ったのでした。訪れた少年の笑顔に、悲しい歴史を乗り越え、進む、この国の希望を思います。

♪ Prelude No.9 (Well-Tempered Clavichord)/European Jazz Trio