モロッコ中部。砂漠と山が織りなす風景の中を進みます。ここは人々が生まれ、暮らしを営む大地。行く手の丘にかつて砦だったカスバが見えました。カスバには城塞、住まい等、様々な形があります。カスバと街道。それはこの地に生まれた少女の原風景です。
イギルム・ノグダルという村がありました。ここのカスバは少し趣が異なっています。窓が一つも無いが…。村の親爺さんに訊ねると鍵を開けてくれました。聞けば、ここは村の穀物共同倉庫。ベルベル人伝統の木の錠前を手に青年が語ってくれます。今度の収穫では、この倉をいっぱいにしてみせると。

♪　passe le temps／Souad Massi