2013年01月06日 09:30

 

 

こんにちは!”舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。今日は特別に三つ子で登場です。

みなさま明けましておめでとうございます!お正月はゆっくり過ごすことが出来ましたでしょうか?昨年「題名のない音楽会」は佐渡さんが司会に就任されて初めて兵庫で収録したり、仙台でも復興応援コンサートを開催しました(3月放送予定)。今年もその時々に見合った音楽を提供していきたいと思いますので、どうぞ引き続きご視聴のほどよろしくお願いします。

さて新年最初の放送は、昨年11月にイタリアのトリノ王立歌劇場で佐渡さんが指揮されたオペラ「カルメン」の模様を中心にお送りしました。トリノと言えばまず冬季オリンピックを思い浮かべますが、かつてトリノがイタリアの首都だった時代があるんですよ。その影響か街の印象は非常に上品で重みがあります。そしてこのトリノ王立歌劇場も歴史が古く、名門と名高いミラノ・スカラ座やヴェネチア・フェニーチェ劇場よりも歴史が長いんです。加えて王立と来ればこの歌劇場のイタリアにおける重要度も理解できます。

その後、歌劇場が火事にあったり不遇の時代を迎えますが、今はインタビューにもご登場頂いたロマンスグレーのダンディーな総裁の下、世界中の演奏家から「またトリノ王立歌劇場で演奏したい」と言わせるような劇場に復活しています。
取材をしていてもその魅力はすぐに伝わりました。劇場そのものの造形美もありますが、何よりスタッフが1つのことに向かって、誠にチームワーク良く動いています。どうしても私たち取材班は短時間にあれもこれも取材したがるのですが、すべてのセクションが私たちの動きを把握し、きちんと待ち受けて下さるのです。よく印象だけで「イタリア人は時間にルーズ」と言いがちですが、少なくともこの劇場には全くをもって当てはまりません。本当に素晴らしいスタッフでした。
放送にもありましたが、この秘訣を総裁は「みんなこの劇場を誇りに思っている」からだと。インタビューをしていた佐渡さんもきっとご自身の兵庫県立芸術文化センターを思われていたのでしょう、非常に感慨深げでした。
このトリノ王立歌劇場、今年来日します!トリノまではなかなか足を延ばせませんが、ご興味のある方は是非ともチェックしてください。
そして聖歌隊も見事でしたね。街中にある、一般の方が通うような普通の教会ではありましたが、だからこそ、そのままの生きた歌声が聴ける貴重な機会でした。聖歌隊の方々も年齢も職業もバラバラでしたが、声を一つに合わせることの尊さを見たような気がします。
 
さすが、歌の国・イタリア!劇場でも教会でもそれぞれ素晴らしい歌声を聴くことができました。次週も引き続きイタリアから、これまたすごい!なんと80歳のソプラノが登場しますので、どうぞお楽しみに。