2009年10月25日 09:30

  時差と一緒に、巴里の匂いも連れて日本に帰ってきました(笑)。やっぱり日本は食べ物が美味しい!食欲の秋ですね~。パリの秋を代表するものは、栗!まだ早いですけれど、11月になるとマロングラッセが出回ります。いつでも食べられるマロングラッセは、加工した蒲鉾を食べているようなもの。いやいやネリモノはネリモノで奥が深いのですが、それぐらいマロングラッセは新鮮な時に頂くのが素晴らしいと言いたいのです!これをストレートの紅茶と一緒に頂くと、まあ幸せ…。あとはセップというキノコですかね。これはフランスの松茸みたいなものです。セップ茸尽くしのコース料理も、それぞれのレストランが趣向をこらして始めます。スープにサラダ、セップとウサギをワインで煮込んだ田舎料理。はぁ~、ため息が出ます。でも、松茸の力はすごいですね。僕のお気に入りの食べ方は、何といってもフライです!贅沢に思われるでしょうけれど、松茸をフライにし、ウスターソースで食べてみてください!もちろん松茸のすき焼きも美味しいし、土瓶蒸しも最高ですが、フライにするとこの食材の旨味をギューっと閉じ込めてしまいます。で、僕はマヨラーだから、マヨネーズもしくはタルタルソースで頂くのも嫌ではないのですが、なぜかウスターソースの旨味とあいまって、口の中で旨味の握手をしてくれるのですね。旨味の花火とでもいいましょうか、あの美味しさが大胆に口の中で広がるのですね。だから、高い松茸でなくてまったく結構!ここも食道楽には大事な要素です。

 

さて、今回の収録は、日本を代表するピアニスト、デビュー50周年を迎えられた中村紘子さんを迎えました。実は収録後に人見記念講堂近くのイタリアンに紘子さんご夫妻に招待していただきまして、この回の指揮をした中村紘子さんのピアノの生徒でもある、指揮者沼尻君と一緒に打ち上げに参加したのですが、この時に「日を改めて中村邸に遊びに来なさいよ!」ということになって、「なら、中村紘子邸でカレーパーティー!」と僕が提案したら、この案が通りました。「フォンドヴォーよ」なんて台詞はなかったけれど、まあ豪勢なカレー尽くし。みんな写真をバチバチ撮って、カレーのコマーシャルの新バージョンが完成したような騒ぎでした。題名のディレクター陣も参加して、まあしゃべりまくり。もうお前ら高校生かい!って思うぐらい話は盛り上がり、やっぱり高校生の夜話の定番、「怖い話」で大盛り上がりになりました!とってもチャーミングな紘子さん。芸術の秋、食欲の秋、怖い話の秋(笑)。何度も腹を抱えるほど大笑いした一晩でした。紘子さん、50周年本当におめでとうございます!

視聴者からのコメント
2009年10月26日 19:26
オペラばか

中村さん、50周年おめでとうございます。これからも、華麗な演奏を続けてください。

2009年10月26日 14:38
40年来のファン

中村マエストロの演奏、ショパン、グリーグも然ることながら、三善晃のコンチェルト
の演奏は、中村主水なみの必殺技でした。流石中村さん。リスト以上の超絶技巧の
ためか、楽譜を見ながらの演奏。伴奏の時は、譜めくりの人がいるのに、自分で。
その凄い事。拝一刀、柳生十兵衛。三善晃氏の作曲の意図にこのようなものが
あったのでは。
中村マエストロの演奏で矢代秋雄のコンチェルトの初演聴きましたが、そのとき、
黛さんのインカンテシーョン、武満さんのステクチュアスも初演であったと思います

2009年10月26日 09:14
yue

中村紘子さん、デビュー50周年おめでとうございます。
恥ずかしいことですが、初めて演奏を聴かせていただきました。
なんというか、すごくパワフル!!様々な経験をされるとこんなにすごいパワーになるのですね・・・年を重ねるということはマイナスに捉えがちですが、中村さんのように表現されると考えが覆されます
ステキな演奏をありがとうございます。
沼尻さんの辛い?エピソードにも失礼ながら笑わせていただきました。
佐渡さんのプチグルメ評論日記も楽しかったです!ごちそうさまです。

2009年10月25日 15:37
piapia(母は今エーゲ海。。。)

中村紘子さん、ブラボー!!!
演奏もお話も感動しました!!!
実は20年前に主人とコンサートに行ったのですが、その時は、彼女の良さがわからないまま帰りました。
でも、今日は(また主人と見たのですが)、彼女の素晴らしさがすごくよく分かったと思います。
紘子さんご自身が進化(!?)していらっしゃるのか、私たちが少し成長したのか、きっとその相乗効果だったのでしょう!
しかし、確かに彼女は進化していらっしゃいますね!三善さんの協奏曲の若々しいこと!!!もっともっと聞きたいです!!!

2009年10月25日 13:26
みみ

爆笑と感動の30分でした。中村さんの精力的な活動、すごいですね。指揮者の方との接点も興味深かったです。

2009年10月25日 10:57
長年の題名ファン

25年程前になりますか、沼尻竜典さん学生時代に作曲した「ポケットの星」というピース版の曲をコーラスで歌ったことがあります。当時の私たちの合唱指揮者も桐朋音大の学生で、沼尻さんがよく学食で音楽論を友人と話していたとか、「ポケットの星」を練習していること喜んで下さった、など当時を懐かしくお思い出しながら拝見しました。その後コーラスでは三善晃先生の信奉者である伴奏者の思い入れで三善作品を歌い続け三善の世界にドップリ浸りました。ピアノコンチェルトはやはり三善の世界でした。中村紘子さんの明るい・おおらかな性格、力強いピアノとともに楽しく懐かしく拝見しました。

2009年10月25日 09:53
emiemi

私が知った時から、華麗なる演奏も、優美なヘアースタイル、そしてカレーが食べたくなってしまう連想が、今も変わらず続いています!

2009年10月25日 09:30
げ@一介のリスナー

中村紘子さんといえば絢爛豪華なショパンやチャイコフスキーを連想するものですが、その一方で現代日本の音楽にも積極的なピアニストとして私も若い頃からお世話になってきたものです。今日の三善晃さんや矢代秋雄さんをはじめ、これからももっともっと古今東西の音楽を幅広く演奏をお聴かせいただければと願ってやみません。