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2022年12月10日師走の弐

東京・三宅島
~地球を感じる島暮らし~

舞台は雄大な自然が広がる火山島・三宅島。夫婦で島に移り住み、「東京七島新聞」の記者として活動する木村美砂さん(52歳)と、三宅島観光協会に勤める谷井重夫さん(52歳)が主人公です。
埼玉県出身の美砂さんは大学を卒業後、映画の製作などに携わり、忙しい日々を過ごしていました。そんな中、大阪府出身で東京の大手電器メーカーに勤めていた重夫さんと出会い、人生のパートナーとなります。そして45歳の時、共に仕事の疲れを癒そうと「三宅村 島ぐらし体験」に参加しました。目の前に広がる海、そして雄大な活火山と、普段目にすることができないような環境に惹かれたお2人。体験に参加した半年後には仕事をやめ、三宅島に移住しました。移住後、重夫さんは観光協会に転職。美砂さんは「地域おこし協力隊」に参加すると“島暮らしのリアルを伝えたい”と考えるように。そして今年4月、伊豆・小笠原諸島唯一の地方紙「東京七島新聞」三宅島編集部の記者として新たな一歩を踏み出したのです。
写真の枠にはおさまりきらない、島の景色を記録したいと考えた美砂さん。3年前にはドローンの免許を取得し、有志とともに「三宅島ドローンパイロットクラブ」を立ち上げました。操縦の腕前はまだまだという美砂さんですが、将来、島の様々な場面でドローンを活用したいと練習に励んでいます。
島ぐらし体験で訪れた三宅島に魅了された美砂さんと重夫さん。島の魅力を発信しようと奮闘する毎日と、そんな2人を応援する島の人々との交流をご紹介します。

島の新聞記者である美砂さんは時間があればカメラを片手に島をめぐっています。やってきたのは“ひょうたん山”と呼ばれる丘。噴火により放出された破片状の固体物質の一つ「スコリア」に一面覆われた世界で、その足元には小さな芽が。ここでは日常で新しい命が生まれていく姿が見られます。赤と黒のスコリア、そこから生まれる緑、海の青、波の白…圧巻の景色です。

この日の昼食は、重夫さんと待ち合わせ。やってきたのは、島の中華屋さん。島生まれのお母さんは情報通。いつもここに来ると話がはずみます。そして、お目当てのランチ。一番人気の「南国チャーハン」は、ピリッと辛い島トウガラシが決め手です。この辛さにも慣れ、すっかり島になじんでいるお2人です。

夕食の買い出しにスーパーを訪れました。こちらのスーパーでは、日用品から食材までそろいます。お2人は、新鮮な刺身と三宅島の焼酎を購入しました。夫婦そろっての夕食。島トウガラシをいれた醤油で味わう刺身と島の焼酎、その相性は抜群なんだそうです。

この日は、「火山防災学習」の一環として、雄山の火口周辺まで体験入山が実施されました。今年、島の住民に限って22年ぶりに入山が許可され、地元の中学生たちが初めて故郷の山に入ります。美砂さんは、取材のため別班にて入山。広がるハチジョウススキ、2000年の噴火でできた直径1.6kmのカルデラを目の当たりに。そして体験を終えた中学生たちに、初めて入山した感想を取材し新聞の記事にします。“火山とともに生きる島”その雄大さを感じた一日でした。

楽園通信

三宅島観光協会

火山島ならではの魅力がたっぷり詰まった、島内観光の相談などができます。
ホームページからも情報が確認できますので、「三宅島観光協会」と検索してください。

電話 04994-5-1144
問い合わせ時間 午前8時30分~午後5時30分

島ぐらし体験事業(三宅村役場 企画財政課)

三宅島での暮らしを体験してみたい方はこちらへ連絡してみてください。

電話 04994-5-0984
問い合わせ時間 午前8時30分~午後5時15分
※平日のみ

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