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2022年8月13日葉月の弐

埼玉・越生町
~梅にぞっこん! 母のカフェ~

埼玉県越生町の梅農家に嫁ぎ、梅づくしのカフェ『梅凛caffe』を始めた山口由美さん(55歳)と、支える夫の博正さん(61歳)が主人公です。
埼玉県鶴ヶ島市で生まれた由美さん。短大を卒業後、県内で幼稚園の先生として働いていた26歳の時、越生町役場に勤める博正さんと出会い結婚。梅農家の長男だった博正さんの実家に嫁ぎ、3人の子育ての傍ら、義父・正雄さんから梅林の育て方や、梅干しの作り方を教わります。しかし、由美さんが40歳の時、正雄さんは脳卒中で倒れ農作業ができない体に。誰よりも近くで正雄さんをみてきた由美さんは「義父の思いと共に、私が梅林を守っていく」と決意します。梅のことを改めて一から勉強し「梅の魅力を多くの人に伝え、梅を通じて人と人をつなげたい」と思うようになった由美さん。夫・博正さんや家族の協力のもと、自宅にあった養蚕小屋を改装し、去年5月に『梅凛caffe』をオープンしました。店の看板には「梅で人と人とをつなぐ」という由美さんの夢が刻まれています。
カフェでは、梅の品種や味の違いを楽しんでもらおうと、梅干しの食べ比べや、梅ジュース・梅酒の飲み比べができます。また、ランチタイムには、梅を使った様々なアレンジ料理が楽しめる、由美さん特製の日替わりランチを提供しています。この日は、夏場の食欲が無い日でも、さっぱりとお腹いっぱい食べられる梅干しコロッケや、梅ご飯、梅干しを使った小皿など、見た目も華やかな梅づくしワンプレートに。お客さんからは「梅の酸味が効いていて、夏にぴったりね!」と好評です。
義父から受け継いだ梅林をきっかけに始めたカフェでは、お客さんやご近所さんなど“人の輪”が広がっています。「梅で人と人とをつなぐ」という夢を追いかける由美さんと、支える博正さんや家族、地域の方との温かい交流を紹介します。

由美さんの父・登さんはフレンチの元料理人で、カフェを手伝ってくれる頼もしい助っ人です。この日は、バナナをベーコンと豚肉で巻いて揚げたフレンチのアレンジ料理をメインにコース料理を作ります。厨房に入ると人が変わってしまうという登さんの厳しい指導に由美さんもタジタジ。でも、頑張った甲斐あって、お客様には「おいしい。食べたことない味!」と大好評でした!

カフェでも提供をしている梅干しの作り方は、先代の義父・正雄さんから教わりました。「梅干しは梅の味や香りが命。だから塩以外のものは一切足すな」それが、梅作りに人生をかけてきた正雄さんの教えです。3週間ほど塩漬けした後、陽の光を吸収した梅干しは、芳醇な香りが口いっぱいに広がる山口家、秘伝の味です。

この日、由美さんは、出来上がったばかりの梅干しを持って、梅農家の先輩のお宅を訪ねました。困ったことがあると何でも相談に乗ってくれるという黒澤さんご夫婦に、由美さんの印象を伺うと「発信力がすごい!由美さんだから出来ることだよね」と感心していました。由美さん、これからも越生町の梅の魅力を発信していってください!

この日の夕食担当は、夫の博正さん。自慢の家庭菜園で育てた新鮮野菜をたっぷり使って、本格ピッツァを作ります。梅林の脇にあるちょっと変わった形のピザ窯は、五右衛門風呂を逆さにして作りました。先代から受け継いだ梅林を守りながら、加工品作りやカフェの経営など、全力で走り続けている由美さんと、陰ながらサポートしている博正さん。娘さんたちも「笑っている姿を見られてすごくうれしい」「かっこいい2人だ!」と応援してくれています。

楽園通信

梅凛caffe

カフェの営業は混雑を避けるため、当面の間、完全予約制となっておりますので、ご確認下さい。(※登さんのフレンチ料理も不定期ですので、ご確認下さい。)

カフェでは、梅の食べ比べや梅ジュース、梅酒の飲み比べ、ランチプレートなど梅農家ならではのメニューが楽しめます。
また、様々なジャンルの料理人が腕をふるうシェアキッチンとしても営業しています。

日替わりランチ   1,300円~
シェフのスペシャル 1,500円~

電話 049-292-6358
営業時間 午前11時~午後3時
定休日 水曜

※当面の間、電話・SNSともに、
 当日のご予約は受け付けておりません。
※来店希望日の前日までに、ご予約をお願いします。
(電話での受付:午前9時~午前11時)

越生こだわりとうふ 藤屋

厳選した国産大豆を使った自家製豆腐や豆腐のスイーツなどが人気のお店です。

由美さんが作る梅の加工品は、こちらのお店でも購入できます!

電話 049-292-3149
営業時間 午前10時~午後5時30分
定休日 火曜

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