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2021年12月18日師走の参

山梨・市川三郷町
〜木工仲間の秘密基地〜

舞台は山梨県市川三郷町。大手電機メーカーを早期退職後、趣味で始めた木工の技術を生かして、木工房を始めた古川直樹さん(68歳)と、支える妻の恭子さん(64歳)が主人公です。
佐賀県出身の直樹さんは、中学生の頃からラジオを自作するなど、“ものづくり”が大好きな少年でした。中学卒業後は大阪の大手電機メーカーの専門学校で学び、エンジニアになりました。32歳のとき大阪の工場から山梨の新工場に転勤。翌年、以前から交際していた恭子さんと結婚。2人の子供が生まれ甲府市内にマイホームを構えます。その後、海外の新工場立ち上げなど仕事に邁進していましたが、世界的不況の影響で会社が早期退職者を募ることに。直樹さんは悩んだ末に56歳で早期退職を決意。退職後何をしようか模索していた直樹さんでしたが、やはり“ものづくり”がしたいと建築を半年、木工を1年学びました。そんな時期に出会ったのが、材木店を営む山中貞行さん(70)。山中さんは、直樹さんの“ものづくり”へのこだわりと木工技術の確かさを知り工房開設を強く勧めたのです。こうして、山中さんに背中を押されるかたちで、市川三郷町の空き家の納屋を借り、2016年12月『木工工房なおじい』を開設しました。
直樹さんは依頼があれば家具の製作・販売も行い、さらに木工の指導もしています。また、元職場の同僚5人が、しばしば集います。みんな“ものづくり”が好きな元エンジニア。工房はみんなの秘密基地、遊び場なのです。
中学生のころ初めてラジオを作った時ときのワクワク感、楽しさを今も鮮明に覚えている直樹さん。その楽しさをたくさんの人に体験して欲しいと始めた木工房。直樹さんと支える家族の暮らしぶり、そして、ものづくりを一緒に楽しむ仲間たちとの交流をご紹介します。

『木工工房なおじい』の木工教室は“欲しいものを作りましょう”がキャッチフレーズ。生徒が作りたいものを直樹さんが図面に起こし、一緒に作業をしながら丁寧に教えます。この日、生徒さんが作っていたのは、子供用のダイニングベンチ。東京から山梨に移住したのを機に自分で作った家具で暮らしたいと、木工を習い始めたそうです。

この日は、年に一度の感謝の集い『焼き牡蠣パーティー』です。兵庫県にいる直樹さんの親戚が、相生牡蠣を送ってくれました。参加したのは元職場の同僚や、妻・恭子さん、長女・沙希さん、そして、工房としてお借りしているお宅の大家さん。みんなで美味しい焼牡蠣に舌鼓!楽しいひとときを過ごしました。工房前の畑で作ったサツマイモも好評でした!

なにやら神妙な面持ちの直樹さん。訪ねたのは、以前に木工を指導した茶道家の久岡さんの元。久岡さんが作ったお気に入りのテーブルを少し改良したいと相談を受けました。木製の家具は壊れても修理しながら使える。だから「朽ちるまで使ってほしい」と直樹さん。“なおじい”の木工愛を感じました。

『木工工房なおじい』では、出張木工教室も行っています。この日は子供たちと、クリスマスツリーを制作しました。“なおじい”は子供たちにも大人気。「子供たちにも、ものづくりの楽しさを知ってほしい」と語る直樹さんでした。

楽園通信

木工工房なおじい

木工に挑戦してみたい方はぜひお越しください。
直樹さんが丁寧に指導してくれます。
初めての方もお気軽にご相談ください。
詳しくは「木工工房なおじい」のホームページをご覧ください。

体験教室 1時間 1,000円〜

電話:090-6100-2857
営業時間:午前9時〜午後5時
定休日:日曜

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