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2021年11月6日霜月の壱

千葉・我孫子市
~笑顔実る 農家の洋菓子店~

舞台は千葉県我孫子市。自宅の一部を改築して洋菓子店『アン・プティ・スリー』を開いた森田奈夫子さん(60歳)と、米作りの傍ら支える夫の秀樹さん(62歳)が主人公です。
神奈川県出身の奈夫子さんは、短大時代のバイト先で当時大学生だった秀樹さんと出会います。その後、奈夫子さんは栄養士として老人ホームに、秀樹さんは大手ゼネコンに就職。25歳の時に秀樹さんと結婚、専業主婦となり3人の子供が生まれました。子育ての忙しさに加え、建設工事の現場監督として働く秀樹さんの仕事柄、転勤が多く苦労も絶えなかったという奈夫子さん。
心の支えとなったのがお菓子作りでした。「お菓子を食べて笑顔になる人を見ると嬉しい気持ちが込み上げてきた」。その感動が忘れられず、お菓子を振る舞う人は秀樹さんから子供たち、子供たちの友人へと次第に増えていきました。秀樹さんの実家敷地内にマイホームを建てた30代半ば、奈夫子さんはお菓子作りの教室で講師を務めるほどに。「いつかはお店を開きたい!」という夢を抱くようになっていました。
秀樹さんの実家は代々続く米農家。奈夫子さんはそのお米を使って洋菓子を作りたいと、2013年4月に『農家の洋菓子店 アン・プティ・スリー』を開業しました。その年の8月に秀樹さんも早期退職、米農家の傍ら、長年自分を支えてくれた奈夫子さんの洋菓子作りをサポートしています。店名の『アン・プティ・スリー』はフランス語で「微笑み」という意味。「スイーツでみんなを笑顔にしたい!」という夫婦の思いが込められています。
『アン・プティ・スリー』では、米粉のケーキや焼き菓子を販売していますが、一番人気の商品はシフォンケーキ。米粉を使うと小麦粉で作るより柔らかく、フワッとした食感になるといいます。他にも米粉のチョコレートケーキや、フルーツロールなど、基本に忠実に丁寧に作られ上品な味わいが評判です。
長年の夢だった洋菓子店を開いた奈夫子さんと、支える秀樹さん。お2人の暮らしぶりと米粉スイーツを通して、たくさんの笑顔を生み出していく様子を紹介します。

定休日、スイーツの仕込みを行います。はかりを使って丁寧に計量を行うのは秀樹さん。米粉などの計量作業が終わると、次は奈夫子さんにバトンタッチ。米粉を使った生地を素早く薄くのばしてオーブンに入れます。奈夫子さんがケーキ作りで心がけているのは、基礎をきちんとすること。その後は秀樹さんがチョコレートのクリームをぬって、夫婦二人三脚で作る米粉のケーキが完成しました。

営業日、ご近所の常連・牧野さんご家族が来店しました。フルーツロールやチョコレートケーキなど、お2人の力作を購入していきました。牧野さんは「ここのケーキを食べたら他は食べられない!」とお2人のケーキを大絶賛!娘の文香ちゃんも「チョコレートケーキ大好き!」と笑顔を見せてくれました。

森田家の男衆が稲刈りのため、田んぼに集まりました。秀樹さんがさっそくコンバインに乗り込み、収穫をしていきます。その日の夕食は、とれたての新米が主役!ツヤツヤと輝くお米のいい香りに食欲がそそられます。まずは、米作りの師匠である父・正治さんが試食。「うまい!」と絶賛。秀樹さんはその一言にとても嬉しそうに微笑んでいました。

この日、奈夫子さんと秀樹さんは、父・正治さんの畑でブドウを収穫しました。その後、ブドウをふんだんに使って、自宅でロールケーキを作ります。完成した頃、長男・大介さんご家族が到着しました。ケーキが大好きな孫の悠くんは、出来立てのロールケーキにロックオン!「おいしい」とほおばる様子に、奈夫子さんと秀樹さんも嬉しそう。今日もお2人のケーキがとびっきりの笑顔を実らせました。

楽園通信

農家の洋菓子店 アン・プティ・スリー

自家製の米粉を使ったケーキの他にも、季節ごとに様々な種類のケーキが購入できます。お2人で作っているので、用意できない商品もございます。
また、お米の販売も店頭や地方発送で行っています。お米は注文を受けてからの精米になります。

白米 400円~/kg
フルーツロール 1ピース550円
チョコレートケーキ 1ピース450円
米粉のシフォンケーキ 1ピース200円

営業日 金・土・日曜
営業時間 午前10時~午後6時

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