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2021年10月30日神無月の伍

山梨・早川町編
~山里味わう 蕎麦と古民家宿~

山梨県早川町が舞台。絶景の山ふところ、早川町で蕎麦屋と古民家宿を始めた鞍打大輔さん(47歳)と妻の佳子さん(58歳)が主人公です。
大阪生まれの大輔さんは、東京の大学で建築学を専攻。初めて早川町を訪れたのは大学4年生の時、農山村地域の町づくりを研究するためでした。それから修士課程修了までの3年間、早川町に通い続けた大輔さん。いつしか早川町が大好きになっていました。「自分もこの町に住んで地元の人たちと地域づくりに取り組みたい」と大輔さんは早川町に移住し、地域振興に取り組むNPO法人に就職しました。そして甲府市出身の佳子さんと職場結婚。3人の娘が生まれ、仕事に子育てに奮闘しました。  
大輔さんに転機が訪れたのは40歳を過ぎた頃。「町内で増え始めた空き家を生かして何かできるのではないか」と考え始めたのがきっかけでした。更に妻・佳子さんは30代から始めた蕎麦打ちの腕を生かして、蕎麦屋を開きたいという長年の夢がありました。そこで2人は「蕎麦屋と空き家を利用した宿を開こう」と決意。大輔さんは43歳で退職。自宅横に蕎麦屋を新築し、近くに借りた空き家を宿として改装しました。そして、2019年1月『手打ち蕎麦と山の食・おすくに』と『古民家一棟貸の宿・月夜見山荘(つくよみさんそう)』をオープンしました。
宿名は近所の神社の御祭神“月夜見命(つくよみのみこと)”にちなんで『月夜見山荘』。また、月夜見命は天照大神の弟で月の神として“夜之食国(よるのおすくに)”を治めていると言われています。そこで蕎麦屋の店名を『おすくに』としました。
山野草を摘み、魚を釣り、蕎麦を打ち、客をもてなす。そんな山里で宿と蕎麦屋を営みながら暮らしを楽しむ、鞍打さんご夫婦と支える家族の日常を紹介します。

『おすくに』の蕎麦打ちは佳子さんの担当。腕を磨いて20年。蕎麦は在来種の蕎麦粉10に繋ぎ1の「十一蕎麦」。豊かな香りとコシの強さが自慢です。天ぷらの揚げあがりに合わせて、そばを茹でるのは大輔さん。そして、今年の6月から次女の見春さんも手伝っています。蕎麦屋と一緒に始めた宿『月夜見山荘』は一日1組限定。築100年ほどの古民家を借りてリフォームしました。お客様が自由に使える離れが2つあるため、1組最大10人まで泊まれます。

鞍打家は現在5人暮らし。ニワトリも6羽飼っていて、世話は大輔さんの父・笙二さんの日課です。娘さんたちも手伝い夕食作り。献立はブータンとイタリアのそば料理。かつて世界のそば料理を学んだ佳子さんならではです。3年前まで、熊本で暮らしラーメンが大好きな笙二さん。早川町に来て蕎麦に少し戸惑うこともあったそうですが、今では野菜を作って息子夫婦を支えています。

お蕎麦屋さんの定休日には山や川に出かける大輔さん。この日は、次女・見春さんと一緒にアマゴ釣りです。少年時代に自然と触れ合い、ワクワクする気持ちを覚えたという大輔さん。そんなお父さんを見春さんは「かっこいい」と言います。見春さんの釣り姿もカッコいいです!もうお父さん以上にワクワクしていますね!釣果は2人でアマゴ9匹!

宿泊のお客様、澤村さんご家族がいらっしゃいました。以前は早川町に暮らしていて、現在は北杜市にお住まい。愛犬はモクの子供なんです!夕食は「山の恵みバーベキュー」。前菜には「スベリヒユの酢みそ和え」など5品、焼き物はシカのモモ肉など盛りだくさん。更にアマゴの塩焼きも!山里暮らしを存分に味わってほしいと開いた『月夜見山荘』、今宵は賑やかな夜です。

楽園通信

古民家一棟貸の宿 月夜見山荘

鞍打さんご夫婦が営む古民家宿『月夜見山荘』。夕食は「山の恵みバーベキューセット」又は「おすくにコース料理」が選べます。食材持ち込みの自炊も出来ます。
宿泊料金ほか詳しくはお問い合わせ下さい。

電話番号:0556-45-2021
※1組10名まで 不定休

手打ち蕎麦と山の食 おすくに

『おすくに』では、佳子さんが打った十一蕎麦と旬の食材を使った山里料理が楽しめます。

電話番号:0556-45-2021
営業時間:午前11時30分~午後2時
     午後6時~9時(2日前までに要予約)
※蕎麦がなくなり次第閉店する場合あり

定休日:月・火・水曜(祝日の場合は営業)

季節のご飯と天もりセット 1,705円
はやかわ割子 1,540円
(はやかわ割子は季節によって内容が変わります)

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