千葉・市川市
~窓越しの小さな焼き菓子店~

舞台は千葉県市川市。自宅を改装し、2018年に焼き菓子店を始めた青木眞理さん(56歳)と夫の信治さん(56歳)が主人公です。
幼いころから舞台や映画が好きだった眞理さんは高校卒業後、ショーパブで働きながら、歌やダンス、和太鼓など様々な舞台に立ってきました。そして35歳の時、結婚を機にショービジネスの世界から引退。嫁ぎ先の茨城県でおいしいシフォンケーキのお店に出会い、「自分でも作ってみたい!」と思い立ちます。料理教室に通い焼き菓子作りに夢中になっていった眞理さん。しかし離婚を経験し、両親を介護するために実家へ戻ると、仕事と介護の両立で自分の時間が持てなくなっていきました。その後、両親を看取った眞理さんは、改めて自分の人生と向き合う中で、焼き菓子作りに「本気で取り組みたい」と思うように。ショーパブ時代からの親友・平尾香奈見さんも「応援する!」と背中を押してくれました。そしてもう1人、熱心に相談に乗ってくれたのが香奈見さんの弟・信治さん。優しい味わいの焼き菓子をきっかけに交流を深めたお2人は「一緒に夢を叶え、人生を歩んでいこう」と51歳の時に結婚。2018年12月、『焼き菓子工房 おやつ屋 和希』をオープンしました。
長年の夢を叶え、焼き菓子工房を始めた眞理さんと、支えてくれる家族やご近所さんとの心温まる日常を紹介します。



住宅街の一角、自宅を改装した小さなお店に並んでいる焼き菓子は、全て眞理さんの手作り。看板メニューのシフォンケーキはしっとりふわふわ食感と優しい甘さが人気です。シュー生地とクリームに千葉県産のピーナッツを練り込んだシュークリームは、注文を受けてからクリームを詰めるため、サクッとした生地の食感も楽しめます。お客さんの喜ぶ顔が見たいと、毎回オマケを付けてしまう眞理さんの人柄も常連客に愛されています。



平日は店舗などの設計・施工会社で働いている夫・信治さん。休日にはパソコン作業が苦手な眞理さんに代わって商品のラベル作りや経理などを担当してくれます。新作ができると最初に試食してくれるため「この大きなお腹はスイーツと芋焼酎で出来ている」と嬉しそう。大切なご家族は他にも…2匹の愛猫、恥ずかしがり屋のマロンと好奇心旺盛なナッツです。2人と2匹で暮らすご自宅は、毎日にぎやかです!



夕方、青木家にやってきたのは、ショーパブ時代からの親友・香奈見さんです。眞理さんが両親の介護で大変だったときも支えてくれた香奈見さん。長年、姉妹のように過ごしてきた親友は、信治さんとの結婚を機に本当の家族となりました。時にはケンカもしたけれど、こうして3人で食卓を囲み、他愛のない話をすることが眞理さんの元気の源になっています。



お店から自転車で5分ほどの場所にある『土曜café』。スタッフ全員が眞理さんの焼き菓子のファンで、2年ほど前からシフォンケーキやナッツボールなど一部の商品を販売してくれています。また、シフォンケーキは飲み物と一緒に店内でいただくこともできます。ふっくら柔らかく、優しい甘さの焼き菓子は、お客さんにも大好評!素敵なご縁がどんどん広がっています。
焼き菓子工房 おやつ屋 和希

営業は週に一度、木曜日のみ。
シフォンケーキは週替わりで4種類を販売しています。
そのほかのお菓子は行ってみてのお楽しみ。
どれも眞理さんひとりで作っているため、数に限りがあります。
シフォンケーキ 250円~
原っぱたまごプリン 300円
シュークリーム 180円
営業日時 木曜 午後1時~午後7時
※売り切れ次第終了
※住宅街のため、駐輪場・駐車場はありません。
車でお越しの際は、ご近所の迷惑にならないよう
周辺のパーキングを利用し、徒歩でいらしてください。

