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2020年9月26日長月の四

栃木・那須塩原市
〜 街をほっこり 父さんの切り絵 〜

舞台は栃木県那須塩原市。退職後、趣味が高じて切り絵作家になった萩田紀之さん(73歳)と文子さん(64歳)が主人公です。
タイヤメーカーに勤め、那須塩原市に転勤した紀之さん。知り合いの紹介で文子さんと結婚し、2人の子供に恵まれました。仕事一筋で働き、64歳で退職。たまたまテレビで見かけた切り絵講座をきっかけに、紀之さんは切り絵の虜に。ナイフなど道具を揃え、腕前は徐々に上達、今では地域の交流施設などに作品が展示されるまでになりました。
紀之さんの切り絵は、風景を写真で撮り、線画に起こし、切り抜いてから色付けします。色付けのこだわりは、写真を忠実に再現するのではなく、空の色などを幻想的に、美しく統一感を出すところです。ナイフの先端に集中し、思い通りに切れる瞬間がストレス解消につながると紀之さんは言います。そんな紀之さんを「干渉しない!邪魔しない!」と笑顔で話すのが妻の文子さん。
現在まで約150点の作品を生み出してきた紀之さん。懐かしい温もりを感じられる切り絵は、観る人たちの心をほっこりさせてくれると評判です。
趣味の切り絵で町を元気にしたいと願う紀之さんと、それを見守りサポートする文子さんの暮らしを紹介します。

紀之さんの作品作りに掛かる日数はおよそ1か月。切り絵にしたい写真から残したい線をなぞり、下絵を描きます。そして集中!ナイフの切れ味が悪くなったら即交換。切り抜き終えたら裏側から色紙を貼れば完成です。そんな紀之さんをいつも優しく見守る文子さん。時に会話が弾むと、「線がズレた!」と叱られることも。

街の新しい風景、駅前にキッチンカーが出現したので、紀之さんは新作の題材に選びました。出来上がった作品を見た店主は喜びと感謝を紀之さんに伝えました。また、昔の駅前の風景を題材にした切り絵も地域の交流センターに常設展示されています。紀之さんは地元を盛り上げる力になれるならと、街を題材にした作品を作り続けています。

もう一つ、紀之さんの作品を展示してくれているのが、黒磯温泉の「かんすい苑覚楽」です。若女将が街で見かけた紀之さんの切り絵に一目惚れ。宿を切り絵にして欲しいと懇願し、今では数点の作品が出来上がっています。お互いに刺激になると紀之さん。年に2か月ほどのペースで宿のロビーに飾られます。

この日、かねてから依頼されていた作品が完成し、キャンプ場に届けます。キャンプ場オーナーご夫婦からの依頼は、亡き愛犬を切り絵にというものです。動物は苦手で今まで依頼を受けていませんでしたが、ご夫婦の感動した姿に紀之さんはこれからも動物の作品に挑戦してみようと意気込んでいます。

楽園通信

那須塩原市まちなか交流センター くるる

黒磯駅前の通りにあるこちらでは、紀之さんの制作したキッチンカーや、かつての黒磯駅前の風景の切り絵作品が見られます。近くにはキッチンカーがあり、お弁当など買うことが出来ます。

電話番号:0287-73-5597
開館時間:午前9時〜午後9時30分
閉館日:第2・4火曜

黒磯温泉「かんすい苑覚楽」

那須黒磯温泉の湯、那須の旬の味覚を満喫できるお宿です。
11月30日まで紀之さんの作品を展示しています。
※新型コロナの影響により、現在日帰り入浴は行っておりません。

電話番号:0287-62-0969
問い合わせ:午前11時〜午後5時

道の駅「明治の森・黒磯」

那須塩原市の新鮮な野菜や牛乳など特産品が購入できます。夏に採れるイチゴ「なつおとめ」のジェラートは数量限定なのでお早めに!

電話番号:0287-63-0399
開館時間:午前9時〜午後6時
※10月は午後5時30分
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)

なつおとめジェラート:400円

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