群馬・富岡市
~ 田舎を体験 ひなたの宿 ~

舞台は群馬県富岡市。故郷をもっと元気にしたいと農家民宿を開いた浦野公男さん(62歳)と良子さん(56歳)が主人公です。
農家の三男に生まれた公男さんは、25歳のときにシステムエンジニアとして独立し、自宅で仕事をスタートさせました。48歳のときに父・公平(きんぺい)さんが脳梗塞で倒れ、それからは介護をしながら農業を引き継ぐことに。その頃、田畑からの景色を見て、改めて故郷の素晴らしさを感じたといいます。2015年、父・公平さんが90歳で亡くなった後、過疎化が進む故郷をなんとかしたいと考えるように。そして思いついたのは、かつて養蚕農家だった自宅の建物を利用した農家民宿。お2人は開業に向けて準備を進め、2018年秋に『農家民宿ひなた』をオープンしました。
『農家民宿ひなた』では別料金で様々な体験が用意されています。地元で野菜を育てている仲間の協力で行われた農業体験は下仁田ネギの収穫。もちろん収穫したネギは夕食の食材になり、小さな子供連れの親子に大好評です。他にも群馬名物「おっきりこみ」作りや、竹細工、お手玉作りなど、楽しい体験が豊富に用意されています。地産地消を目指しているお2人は、自分の育てた米や野菜だけでなく、なるべく地域の人たちの作った食材を使って献立を考えています。郷土料理の「おっきりこみ」に使用する小麦粉も自家製です。
公男さんと良子さんの願いは、故郷に人を呼び込み元気にすること。そこで遊休地を借りて、辺り一帯を花畑にする計画を始めました。去年は約7,000m²の遊休地を借り上げ、ヒマワリを咲かせたところ、見物客で地域が賑やかになりました。今年はさらに借りる土地を広げ、春には菜の花、夏はヒマワリ、秋にはソバの花を咲かせようと準備しています。そんな公男さんに地域の人々も協力を惜しみません。
故郷を元気にしたいと夢を追い続ける公男さんと良子さん。その奮闘の日々と、2人を支える地域の仲間たちや、宿に訪れる人たちとの心のふれあいをご紹介します。



『農家民宿ひなた』では、いろんな体験メニューが楽しめます。ご近所の畑で行われたのは、地元の名産「下仁田ネギ」の収穫。宿泊のお客様に楽しんで頂きました。夕食は、とりたての下仁田ネギをふんだんに使います。サクサクの天ぷらに、ホクホクの焼きネギ。そして、メインは「上州麦豚と下仁田ネギの鍋」。『農家民宿ひなた』では、公男さんと良子さんも家族のようにお客様と食卓を囲みます。とりたての下仁田ネギは「甘くて美味しい!」と好評でした。



この日は、埼玉からのお客様がいらっしゃいました。まずは地域をご案内します。この日は文化祭があり、かつて群馬県を走った電気機関車、通称「デキ」のミニ電車が走っていました。続いては、地元で愛されているお店「おきなわ屋」へ。もとは魚屋さんでしたが、今や駄菓子に、おもちゃ、生活用品、総菜やお肉…なんでも扱っています。ここでは、富岡名物『ホルモン揚げ』もいただきました。故郷案内、大成功です!



宿に戻ってからは自家製の小麦粉を使って、上州の郷土料理「おっきりこみ」を作ります。打ち粉も一緒に煮込んでとろみを出すのが特徴です。モチモチで美味しい「おっきりこみ」が完成しました!
翌日は、良子さんが教える「お手玉作り」と、公男さんが教える「篠鉄砲作り」を体験します。色んなことが経験できてお客様も大満足でした。



故郷を元気にしたいと願う公男さん。昨年から、遊休地を借り上げて花を咲かせる活動を始めました。今年はさらに土地を広げ、春には菜の花、夏にはヒマワリ、秋にはソバの花を咲かせたいと考えています。そんな公男さんに、地域の仲間たちも協力を惜しみません。この日はみんなで駐車場整備のための篠刈りです。作業の後は、郷土のおやつ「やきもち」をみんなで味わいました。
農家民宿ひなた

『農家民宿ひなた』では、様々な体験メニューが用意されています。
各種体験は別料金。
食事内容、体験メニューは季節によって変わりますので
確認の上、ご予約ください。
電話番号:0274-67-2191
受付時間:午前9時~午後8時
宿泊料金(2食付き):1人 6,600円~
