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2018年12月29日師走の伍

徳島・阿南市
〜 幸せ薫る手作りカフェ 〜

徳島県阿南市那賀川中流域にある加茂谷地区に去年、横浜市から移住し、「カフェボスコベル」を始めた財前潮さん(61歳)と妻の浩子さん(59歳)が主人公です。
京都府で生まれ育った潮さんは東京の大学を卒業後、都内の商社に勤めました。大阪転勤時に当時関連会社の後輩だった浩子さんと出会い、26歳で結婚します。その後、30歳でIT関連の企業へ転職、横浜市にマイホームを構え3人の子どもを育てます。潮さんは料理が得意、家族でのキャンプではベーコンを手作りし、振る舞っていました。
退職を迎える頃、神戸で親戚の結婚式に出席。同席した加茂谷出身の農家に農業体験しないかと誘われます。そのとき加茂谷の空き家を紹介され、一軒の日本家屋に一目ぼれ。ここで何か出来るのではないかと、2017年1月に単身移住。何をするかを模索するうち、地域の人や移住の先輩達から助言もあり、得意な料理を生かしたカフェを開くことに。浩子さんもオープンの2週間前に移住し、今年3月「カフェボスコベル」をオープン。
メニューは、手作りのハム&ベーコンや、ふわっとジューシーなスモークハンバーグ。スイーツも人気で、自家製クリームチーズを使用したチーズケーキなど、すべて潮さん自慢の品です。
豊かな自然と温かな人たちに囲まれた加茂谷で、カフェを営む財前さんご夫婦の日常と、人々との交流を紹介します。

カフェの定休日、財前さんご夫婦は朝から庭の手入れです。横浜市に住んでいた時からバラの栽培がご夫婦共通の趣味。庭の一角に咲いているのが「ボスコベル」というバラ。奇麗なバラを店の名前にしようと潮さんが考え、家族一致で決めました。

お店で使っているパンは移住の先輩、和田さんご夫婦が営む「しげぱん」から仕入れています。潮さんがカフェを開くキッカケをくれたのが和田さんご夫婦。最初は中華料理店をやると言っていた潮さん。もしかしたら…と笑う3人です。

定休日のこの日、ご夫婦で食材の調達です。潮さんを農業体験に誘った山下さんの農園で野菜をわけて頂きます。さらに福岡さんの果樹園でキウイフルーツを収穫します。山下さんのチンゲン菜は、クリームスープに。福岡さんのキウイはケーキのソースに使います。

店に出すハムとベーコンも、すべて潮さんの手作り。10日程かけて作っています。岩塩と胡椒、ワインで1週間漬け込んだ後、水でよく洗い塩抜き。そして桜のチップで燻製します。手間はかかりますが、「お客さんに美味しいと言われたら止められない」と、笑顔の潮さんです。

楽園通信

CAFE Boscobel

財前さんご夫婦が営む「カフェボスコベル」。潮さん手作りのハム&ベーコンやスモークハンバーグが楽しめます。デザートは自家製チーズケーキのキウイソース掛けがオススメです。

ハム&ベーコン:1,296円
スモークハンバーグ:1,296円
チーズケーキ:432円

営業時間:ランチ、カフェ:午前11時30分〜午後4時
※ディナーは予約のみ
電話番号:090-2820-8050
定休日:水・日曜、12月30日〜1月6日

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