静岡・川根本町
~ SL愛でる駅前宿 ~

静岡県川根本町が舞台。2016年に川根本町へIターン、農家民宿「いにしえの風」と「鉄橋の杜キャンプ場」を始めた猪又克弥さん(54歳)と妻の恭子さん(55歳)が主人公です。
兵庫県出身の克弥さんは大学を卒業後、大阪で会社員として働きました。中学校の同級生だった恭子さんと27歳の時に結婚。1人息子を育てます。
大学時代からキャンプが趣味の克弥さん。小学6年生の時に見た大井川鐵道のSLが忘れられず、川根本町へ毎年のようにキャンプで訪れました。
53歳で会社を早期退職した克弥さん。長年温めていた民宿を開くための準備を始めます。場所は川根本町と決めていました。
そして大井川鐵道、地名駅の目の前に建つ築90年の古民家を購入し、リフォーム。去年10月に農家民宿「いにしえの風」をオープンさせました。さらに、キャンプに訪れていた頃から憧れていた、中古のログハウスを手に入れ、その目の前の敷地で「鉄橋の杜キャンプ場」を開くことも決めました。
自然が豊かで、SLが毎日運行する川根本町で、農家民宿とキャンプ場を営むご夫婦の日常と、地元の人たちとの交流の様子を紹介します。



農家民宿にお客様です。鉄道好きの4人家族は荷物を降ろすとすぐに、克弥さんからポイントを教えてもらい、地名駅を通過するSLを撮影します。そして晩ご飯は、共同調理方式でお客さんにも手伝ってもらいます。アマゴをつかみ取りして塩焼きに。また、自然薯をすりおろして郷土料理に。みなさん、美味しいと大満足でした。



この日、キャンプ場では掃除などを済ませお客様を待ちます。基本テントサイトの設営はすべてキャンパー任せ。なので、ご夫婦は自宅のログハウスで休憩します。こちらでも、大好きな大井川鐵道が目の前を走ります。レトロな電車をゆったりと鑑賞しました。



キャンプ場近くに暮らす地元の恩人、永田さんが看板を立てる手伝いをしてくれました。その後、永田さん宅で“いつもの飲み会”が行われ、近所の方がたくさん集まりました。ご夫婦ももちろん参加して交流を深めていきます。ここではイノシシやシカ肉が振舞われ、みなさん楽しそうに食べて飲んでいました。



民宿の体験メニューで野菜の収穫が出来るようにと、畑を耕してダイコンの種を蒔きます。手伝ってくれるのは、近所に暮らす小森さんと坂本さんです。すると、冬瓜をおすそ分けにと、松島さんもやってきてくれました。休憩は、川根茶と茶羊羹で一息つきます。丁度、SLが宿の前を通過する時間になったので、普段は夫婦で行う乗客への手振りを皆さんにも手伝ってもらいます。黄色い手を大きく振って、ようこそ川根本町へ!
農家民宿 いにしえの風

古民家を改装し、落ち着いた雰囲気の農家民宿「いにしえの風」。一日一組限定です。野菜収穫やアマゴのつかみ取りなど、季節ごとに様々なメニューが体験でき、昔ながらの囲炉裏で共同調理体験も。宿の目の前を通る鉄道の姿もお見逃しなく!
電話番号:080-5199-3804
問い合わせ時間:午前9時~午後7時
宿泊:1泊2食付 7,500円~
※要予約、一日一組5人まで


鉄橋の杜キャンプ場

緑と川が楽しめるキャンプ場です。キャンプサイト3つの他にログキャビンもあり、鉄橋を渡るSLや電車を見ることができます。
電話番号:080-5199-3804
問い合わせ時間:午前9時~午後7時
宿泊:テントサイト 1張 3,800円~
ログキャビン 4,200円~
※要予約
