京都・南山城村
~ 毎日楽しい山里暮らし ~

舞台は京都府南山城村。この村に去年、単身移住し田舎暮らしを楽しんでいる児島正之さん(61歳)と、2年後に移住予定の妻・理恵子さん(61歳)が主人公です。
大阪府門真市で育った正之さん、郵便局に就職後、理恵子さんと結婚。2人の子どもが生まれ、門真市の実家近くに家を購入します。2015年、以前から持病の膝が悪化し手術をすることに。その後、仕事に支障が出ると定年より早く58歳で退職することを決めました。
長年憧れていた田舎暮らしをするための移住先を探していた時、南山城村を知り、“南向き・平屋建て・蔵付き”という理想的な古民家を見つけます。2017年、正之さんは仕事を続ける妻より一足先に単身移住し、田舎暮らしをスタートします。
趣味の切り絵や山の散策、山野草で小品盆栽作りをしながら、日々を過ごします。蔵には、古時計やラジオ、大好きなキャラクターのフィギュアなどが並び、それを眺めるのも至福の時間。庭には夫婦の好きな花や野菜を植え、育てています。
週末になると、門真市で暮らす理恵子さんを迎えに行き、2人で田舎暮らしを満喫。庭で作業をしていると、近所の方が声をかけてくれます。移住した当時から、野菜を分け合ったり、様々な相談事に乗ってもらったりしています。正之さんは、移住者同士の付き合いも大切にしていて、『南山城村移住交流スペースやまんなか』で行われる、月に1度のランチ会にも積極的に参加。地域の方々や移住仲間と知り合いになり、仲良くなるきっかけとなりました。
田舎暮らしに憧れ、その夢を叶える途中にいる正之さんと理恵子さん。支える家族、優しさ溢れる地域の方々との交流を紹介します。



正之さんの田舎暮らしは、家にテレビを置かないことで時間に余裕が生まれました。天気が良い日は、山から摘んできた山野草を庭先で小さい鉢に植える、小品盆栽作りに精を出します。山菜を植えてみたり、小さなノジスミレをぐい飲みの鉢に植えたりと、正之さんのオリジナリティー溢れる作品が軒に並びます。また、静まりかえった室内で『切り絵』に没頭。繊細な作業を黙々と進めていきます。何も聞こえない“無”の世界は、お金で買えない素晴らしさだと気付きました。



正之さんが移住した南山城村の田山地区には、優しく親切なご近所さんがたくさんいます。“おねえちゃん”と呼んでいるお茶農家の仲田さん。いつも元気な92歳の中嶋さん。隣に住む兼業農家の石橋さんなどなど。皆さん、庭の手入れや野菜作りの相談、そして一緒に日向ぼっこをしたりと、理恵子さんともども、仲良く接してくれます。素敵なご近所付き合いがこれからもどんどん続いていきます。



この日、長男の悠樹さんと長女の賀奈子さんご夫婦がやって来ました。すぐ近所の山へ、山菜採りへと出かけます。正之さんが次々にワラビやゼンマイを見つけ、皆さんでたくさん収穫出来ました。夕食は、児島家恒例の『お好み焼き』。作るのはいつも正之さん。お父さんの旨いお好み焼きを囲んで会話も弾みます。娘からのツッコミに正之さんはたじたじの様子。明るく楽しい、笑顔溢れる家族のひとときを過ごしました。


南山城村の移住促進活動の拠点、『南山城村移住交流スペースやまんなか』では、月に1度、ランチ会が行われます。正之さんはその常連。今回は、道の駅の『村カレー』を頂きます。イベントを通して、移住者同士や地元の人と仲良くなることが出来ました。今年から、ここで知り合った移住者の手島さんのコメ作りに参加。地元の方からも作業方法を学びます。人と人が繋がる、出会いの場を提供してくれる、それもこの村の魅力です。
南山城村移住交流スペース やまんなか

ここでは移住や空き家に関する情報や相談に乗ってもらうことが出来ます。月に一度のランチ会のほか、移住促進のためのイベントも行われています。移住をお考えの際はぜひ一度足をお運び下さい。
電話番号:0743-94-0666
営業時間:午前10時~午後4時
開館日:水・金・土曜

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村

南山城村の美味しいものが大集結!茶葉を使ったお菓子などが数多く並びます。濃厚な抹茶の味が特徴の『村抹茶ソフトクリーム』が一押し。駅内のレストランでは、ほうじ茶で炊いたご飯を使う『村カレー』も味わえます。
電話番号:0743-93-1392
営業時間:午前9時~午後6時
開館日:不定休
