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2018年2月24日如月の参

青森・むつ市
〜 北国のふっくらパン工房 〜

本州最北端の下北半島に位置する青森県むつ市で、夢だったパン屋さんを開いた中川礼子さん(57歳)が主人公です。
青森県むつ市出身の礼子さんは、高校を卒業すると上京し、短大に進学。卒業後、就職した会社で出会った弘さんと27歳の時に結婚し、3人の子どもが生まれました。その後、弘さんの海外赴任が決まり、家族でイギリスへ移住。慣れない海外生活の中で、礼子さんが家族のために始めたのがパン作りでした。帰国後はパン屋さんで働き、いつしか「自分の店を開きたい」と考えるようになっていました。しかし、そんな礼子さんを悲しみが襲います。夫の弘さんが突然の病に倒れ、50歳の若さで他界。
そのとき、礼子さんの心に浮かんだのは、長らく離れていた故郷の風景でした。母がひとり暮らす故郷むつ市にUターンすることを決意、そこで夢だったパン屋さんを始めようと、パン作りを学び直します。そして、去年4月「蓮(はちす)パン工房」をオープンしました。
3人の子育てと闘病生活を経て故郷にUターン。たくさんの仲間たちに支えられながら夢だったパン屋さんを始め奮闘するお母さんの第2の人生を紹介します。

営業日はいつも夜明け前の午前3時起床。150個ほどのパンをすべてひとりで作っている礼子さん。11時のオープンぎりぎりまで忙しく動き回り、なんとか、すべての準備が整いました。今日もたくさんのお客様をお迎えします!

礼子さんが作るパンのこだわりは、なるべく地元の食材を使うこと。人気のメロンパンやアンパンは、地元の歴史ある造り酒屋「関乃井酒造」の酒粕から作った酵母を使い、生地を作っています。

忙しく働く礼子さんを気にかけて、東京で暮らす2人の娘さんがたびたび訪ねてきてくれます。日曜日のこの日は、行列ができるほどの忙しさでしたが、2人が手伝ってくれたおかげで無事に営業を終えることができました。

定休日の夕方、パン工房に礼子さんの高校の同級生たちが集まりました。この日は試作中のブルーベリーの食パンを味見してもらいます。気心知れた仲間たちと、懐かしい思い出話で盛り上がりました。

楽園通信

北彩屋

津軽海峡に浮かぶ生簀で育てられた「海峡サーモン」。潮の速い厳しい環境で育てられ、しまった身と上質な脂が特徴です。店舗のほか、インターネットからも購入することができます。

電話番号:0175-31-1868
営業時間:午前9時〜午後4時
定休日:日曜

蓮(はちす)パン工房

地元の食材と天然酵母にこだわった礼子さんのパン工房。メロンパンなどの定番からオリジナルのものまで、およそ15種類のパンが並びます。

営業日:水・木・土・日曜
営業時間:午前11時〜売切れ次第終了

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