これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2018年1月27日睦月の四

長崎・松浦市
~ 青のまちの憩いカフェ ~

今回は、長崎県松浦市が舞台。2016年に松浦市へUターンし、去年4月『ガーデンCafe柞の木(いすのき)』を始めた松永良二さん(60歳)と妻の京子さん(59歳)が主人公です。
松浦市で生まれ育った良二さんは、18歳で電気設備会社に就職し名古屋へ。そこで知り合った京子さんと25歳の時に結婚。3人の子どもが生まれました。そして、32歳の時に電気設備工事の会社を立ち上げました。
毎年、家族で帰郷し同級生たちと旧交を温めた良二さん。かつて松浦市は炭鉱町として栄え、映画館や喫茶店などもたくさんありましたが、帰省のたびに町は少しずつ寂しくなっていきました。
“生まれ故郷を少しでも活気づけたい”と、良二さんはみんなが集まれる喫茶店を開く計画を立て、準備を始めます。自宅を売却し、実家近くの土地を購入。自宅兼店舗を建てることにしました。基礎の土木や大工、水回りなどは同級生が担当、電気工事は良二さん自らが行いました。
そして2016年12月に夫婦で松浦市にUターンし、翌年4月1日に『ガーデンCafe柞の木』をオープンしました。カフェの看板メニューは長崎県特有の食べるミルクセーキ。地元で作られた美味しい氷と、カフェの向かいにある農園の新鮮な卵を使います。他にも、良二さん特製のシフォンケーキや、京子さん特製の山芋がたっぷり入ったお好み焼きや、ナポリタンがあります。
18歳で離れた故郷にUターンし、みんなが集える憩いの場を作ろうとカフェを開いたご夫婦の日常と、地元の方たちとの交流を紹介します。

カフェの人気メニューは『食べるミルクセーキ』。大正時代に長崎市で生まれ、県内に広がりました。かつて良二さんのお父さんが営んでいた食堂でも出していたものです。毎朝、向かいの農園でいただく新鮮な卵の黄身と練乳などを合わせ、そこにかき氷を混ぜていきます。『食べるミルクセーキ』の復活を応援してくれたのは、良二さんの従弟。思い出の味が再現されました。

定休日のこの日、ご夫婦は定期船に乗り伊万里湾に浮かぶ青島に向かいました。お店のメニューに使いたいと『青島かまぼこ』の加工所へ。島のお母さんたちにお願いし、加工所を見学させていただきました。『青島かまぼこ』に使う魚はその日の朝、漁港に揚がったものをすぐに捌いて使います。魚以外に入れるのは塩と氷水のみ。この素朴な味が人気となり、今では島の名物になりました。

この日の夜、2人の娘さんが夫とともにやってきました。長女の結実さんご夫婦が持ってきてくれたのは手作りのメニュー。夫の拓也さんがイラストを描きました。次女の恵実さんは調理師で、メニューのアドバイスやSNSを使ってお店の宣伝をしてくれています。

ご夫婦は、これまでお世話になった方たちを『ガーデンCafe柞の木』に招待しました。カフェで開かれたのは、名古屋を中心に活動しているKazuTomoのミニコンサート。ボーカルの岩佐さんが松浦市出身で、故郷への思いを歌った“青のまち”を作詞作曲しました。「松浦市の魅力をもっともっと発信したい」と、これからもご夫婦はいろんなイベントを開いていきたいと考えています。

楽園通信

ガーデンCafe柞の木

良二さん特製の『食べるミルクセーキ』や『シフォンケーキ』、京子さん特製の『鉄板ナポリタン』や『鉄板お好み焼き』、地元のアゴだしを使った『鉄板焼きうどん』が味わえます。

電話番号:0956-37-8415
営業時間:午前9時~午後8時
定休日:火・水曜
メニュー
食べるミルクセーキ:500円
シフォンケーキ:350円
鉄板ナポリタン:750円
鉄板お好み焼き:750円
鉄板焼きうどん:750円

ページトップへ戻る
このページを共有しよう!