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2018年1月13日睦月の弐

福岡・行橋市
~ 想いを編みこむ竹細工 ~

福岡県の東部に位置する行橋市が舞台。
自宅に作った工房で、趣味の竹細工を楽しんでいる宮下茂さん(74歳)と妻の眞知子さん(69歳)ご夫婦が主人公です。
版画や絵、大工仕事の趣味を持っていた茂さん。花を飾る竹細工のカゴが欲しかった眞知子さんのリクエストで50代後半から竹細工を始めました。できあがった作品を、眞知子さんが喜んでくれたことで、茂さんは本格的に竹細工に取り組むように。そして、退職を機に建てた自宅の工房で、兄弟子の吉田喜一郎さんとともに竹細工教室『竹友会』を開きました。
現在、会員は男女合わせて17人。月2回の竹細工教室のほか、冬になると年に一度、材料となる真竹の切り出しを行います。竹が生い茂る山で、一緒に汗を流す『竹友会』の仲間たち。そこには、竹細工を通じて絆が生まれています。
一方、眞知子さんの趣味はお茶とお花。花を飾る竹細工のカゴや茶器などは茂さんの作品が生かされています。
竹細工を通して仲間たちと交流を深める茂さんと、茂さんの作品でお茶やお花を楽しむ眞知子さん。それぞれの趣味が繋がったお二人は、日々の暮らしを楽しんでいます。

万華鏡を覗いているような美しい模様の竹細工。基本的な編み方だけで何十種類もあり、アレンジも加えることで、その数は無限に広がります。茂さんも、ザルやカゴなど200以上の作品を編み上げてきました。1本1本心を込めて編んでいく竹細工を、日々楽しんでいます。

それぞれ、趣味を楽しんでいる茂さんと眞知子さん。ご夫婦の夕食には、畑で収穫したキクイモやトマトなどの野菜に加え、この日は「豊前海一粒かき」も食卓に並びました。体調を気遣って健康的な料理を作ってくれる眞知子さんに、茂さんも感謝しています。

毎月、第1と第3土曜日に「竹友会」の竹細工教室が開かれます。茂さんは、兄弟子の吉田さんと一緒に、「竹ひご」作りから様々な編み方まで、ひとつひとつ優しく教えていきます。作品が完成する喜びを仲間と楽しみたいと、茂さんは竹細工教室を続けています。

自宅の庭には、茂さんが1人で作って眞知子さんにプレゼントした茶室があります。眞知子さんは時間があると友人を茶室にお招きします。眞知子さんが育てたお茶花を生ける竹カゴや、茶杓、茶筅も茂さんが作ったものです。茂さんの竹細工と眞知子さんのお茶。夫婦のコラボレーションで、友人をおもてなししています。

楽園通信

御所ヶ谷神籠石

行橋市内で人気の史跡スポット「御所ヶ谷神籠石」。
山の斜面に広がる遺跡は発掘調査の結果、7世紀後半に築かれた古代の山城であることがわかっています。現代に残る史跡を訪れ、深い歴史を感じてみてください。

電話番号:0930-25-1111(行橋市役所 文化課)
問い合わせ時間:午前8時30分~午後5時(平日のみ)

永田カキ直売所

遠浅な海岸線が広がる豊前海の沖合いで行われているカキの養殖。
栄養分が豊富な海で育ったカキは「豊前海一粒かき」と呼ばれ、ぷっくりと粒が大きいのが特徴です。
永田カキ直売所では、新鮮なカキの直売と焼きガキをその場で楽しめるカキ小屋も開いています。
冬季限定の海の幸を、楽しんでみてください。

電話番号:0930-24-1296
営業時間:午前9時~午後5時
営業期間:11月~3月末 ※不定休
カキ小屋
入店受付:午前10時~午後3時
施設使用料:1テーブル 1,000円
大粒カキ:1キロ 1,000円

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