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2017年12月30日師走の伍

広島・尾道市
〜 瀬戸内でのんびり島暮らし 〜

広島県尾道市の離島“百島”で、家庭菜園や島民との触れ合いを楽しんでいる深澤利雄さん(71歳)とよしゑさん(69歳)が主人公です。
東京都出身の利雄さんは、高校卒業後に信用金庫に就職。38歳の時、ボウリングのチャレンジマッチに参加したことで、当時プロボウラーだったよしゑさんと知り合いました。仕事で忙しく疲れた様子だった利雄さんに、母性本能をくすぐられたよしゑさんが猛アプローチし、半年で結婚。それぞれ忙しく仕事をしながら都内近郊のマンションで暮らしていました。やがて50代になり、「のんびりと自給自足の生活をしたい」と考えるようになった2人は、旅行をしながら移住先を探し始めます。そんな時、よしゑさんがインターネットで見つけたのが、瀬戸内海に浮かぶ百島でした。かわいい名前に惹かれて訪ねてみると、声を掛けてくれる人や、果物をお裾分けしてくれる人がいました。そんな島民の温かさに触れた2人は、百島を終の棲家にすることを決め、2010年6月に百島に移住しました。
およそ10年間空き家だった家は、最低限のリフォームを施し、荒れていた敷地は自分たちで整備しました。今では自宅で野菜を育て、手入れが出来なくなった知り合いのみかん畑まで世話をしています。移住して7年、島のために様々な活動をする2人は、島民たちに信頼され、すっかり島の重要人物となりました。
のんびりとした生活を求めて、島民500人程の小さな島に移住し、野菜や果物を育てながら島民との触れ合いを楽しむご夫婦の暮らしぶりを紹介します。

深澤さんご夫婦は、およそ10年間空き家だった古民家に移り住みました。広々とした庭付きの5LDKで家賃1万5千円。枯れ枝などが山のようになっていた庭を自分たちで整備して、今では大根やウコンが育つ立派な畑が出来ています。ご自宅の裏山には、百島の家々と海が見渡せる夫婦お気に入りの場所もあります。

毎週土曜に開催される「百島土曜市」では、島民がそれぞれ自分たちの収穫した物などを持ち寄り、販売します。販売開始の30分以上前から続々とお客さんが来て、何を買おうか目星をつけています。2人は収穫したみかんや渋柿を持って行きましたが、数分で売切れてしまいました。

自宅の庭で収穫した渋柿は、干し柿にします。収穫する時のポイントは、枝をTの字に切ること。そうすることで、枝が紐に引っかかり、吊るせるようになります。3週間ほど干せば出来上がり。そのまま食べても美味しいですが、冷凍後、半解凍状態でシャーベットのようにして食べるのが2人のおすすめ。

ご夫婦は、積極的に島の活動に参加しています。この日は、学校の体育館で卓球をしました。隣に住む藤本さんご夫婦とのダブルスでは、お互いに日頃の夫婦仲の良さを発揮しました。また、よしゑさんはダンスサークルにも所属しています。仲間と踊りを披露し、島の人々から拍手喝采を送られました。

楽園通信

備後商船

百島へは、1日に10本定期船が運航しています。天候などにより運行状況が変わりますのでご注意ください。

電話番号:084-987-2711
問い合わせ時間:午前8時〜午後5時

尾道市役所 百島支所

瀬戸内の海と山に囲まれてのんびり過ごしたいという方は百島へどうぞ。小さい島ですが、商店があります。百島についての情報は百島支所までお問合せ下さい。

電話番号:0848-73-2701
問い合わせ時間:午前8時30分〜午後5時15分
※1月3日まで休業

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