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2017年10月21日神無月の参

埼玉・久喜市
〜 花の恵み 幸せのハチミツ 〜

都心から程近く、ベッドタウンの顔を持つ埼玉県久喜市が舞台。この街で定年退職後、養蜂園を始めた小川一之さん(69歳)と妻のいゐ子さん(66歳)が主人公です。
新潟県佐渡市出身の一之さんは、上京してトラックドライバーとして働いていました。26歳の時、看護師をしていたいゐ子さんと結婚、2人の子供が生まれます。
昔から生き物が好きだったという一之さん。30代で久喜市に自宅を構えて以来、スッポンやウナギ、ワニなど様々な動物を飼ってきたといいます。いゐ子さんはそんな一之さんを「言い出したら聞かないから」と温かく見守ってきました。そして、定年が近づいた頃、一之さんが飼いたいと思い立ったのがミツバチ。最初は趣味としてミツバチを巣箱1箱分飼い始めます。すると、初めてとったハチミツの香りやキラキラした美しさに魅せられたご夫婦は、1箱、また1箱と巣箱が増えていきました。そして2011年、ハチミツの魅力を沢山の人に知ってもらおうと「鷲宮養蜂園」を始めたのです。
定年退職後に趣味から養蜂園を始め、四季折々の色や香りを感じられ、地域に根ざしたハチミツを作ろうと奮闘する小川さんご夫婦と、それを見守り、手助けする家族や周りの皆さんとの交流の様子を紹介します。

小川さんご夫婦が育てているセイヨウミツバチは1つの巣箱あたり約3万匹。この時期は巣箱がハチミツで一杯になるため、採蜜に大忙しです。そして、とった蜜を自宅に持ち帰り、商品にするための作業をします。採蜜から瓶詰めまでの全ての工程を夫婦2人で行うため、何をするにも一苦労。しかし、その苦労もミツバチたちがくれるキラキラした美味しいハチミツを見れば吹き飛びます。

ご夫婦揃ってやってきたのは埼玉県北部の本庄市。養蜂歴40年の師匠に会いに来ました。師匠の濱岡さんに聞きたかったのが、ハチミツの糖度について。実は、巣を見るだけで糖度が分かると聞いたんです。1枚の巣に3分の1程度の蜜蓋がされていれば、糖度80の目安だそうで、師匠の目指す「甘すぎず、1番美味しく感じる糖度」だといいます。またひとつ養蜂のコツを学んだご夫婦、技術を惜しげもなく教えてくれる師匠に感謝、感謝です。

ミツバチを愛してやまない一之さんですが、一方で「金魚の王様」と呼ばれているランチュウにも長年、愛を注いでいます。この日は、自宅で育てているランチュウを競りに持ち込みました。いゐ子さんと一緒に初めて競りを見学します。水路にカゴが流れて来て、ランチュウの競りがスタート。一之さんのランチュウたちは、無事に買い手がついたようです。大切なランチュウとの別れはちょっと辛いようですが「大事に飼ってもらえれば」という一之さんでした。

久喜市のお隣、幸手市にやってきた小川さんご夫婦。農産物直売所「さくらファーム」で蜂蜜の実演販売をすることになったんです。お客様に珍しいものを試食してもらいたいとハチが蜜を蓄えた後に作る蜜蓋を持参しました。食べたお客様は「初めて食べたけれど、美味しい」と改めて蜂蜜の美味しさを感じてくれた様子。一之さんもいゐ子さんも大満足です。

楽園通信

鷲宮養蜂園

小川さんご夫婦が営む「鷲宮養蜂園」では、お2人が育てたミツバチの蜂蜜を買うことができます。家族で手作りしている為、数に限りがあります。品切れの場合はご了承ください。

電話番号:0480-58-9188
問い合わせ時間:午前8時〜午後8時
西洋蜜蜂の蜂蜜:600g 2,300円
        300g 1,300円
        150g 800円
日本蜜蜂の蜂蜜:300g 2,300円
        150g 1,200円

ノハラ園芸センター

ご夫婦の蜂蜜は、産直などのお店でも購入することができます。
こちらの「ノハラ園芸センター」では、季節の花々を楽しみながら
蜂蜜を買うことができます。久喜市にお越しの際は是非どうぞ!

電話番号:0480-21-0002
定休日:水曜
営業時間:午前9時〜午後5時30分

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