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2017年8月26日葉月の四

北海道・壮瞥町&新潟・津南町
〜 水辺を満喫 楽しき暮らし 〜

今回は1時間拡大スペシャル。水辺の町で暮らす、二組のご夫婦をご紹介します。
まずは、洞爺湖の眺め美しい北海道壮瞥町が舞台。甘いフルーツトマトを栽培しながら、ジェラート店を始めた清水英子さん(49歳)と夫の達雄さん(53歳)が主人公です。
ご夫婦が生まれ育った壮瞥町は、開拓の町。およそ150年前、開拓移民の手により原野が切り開かれ農業を発展させました。英子さんが嫁いだ清水家の祖先も開拓移民。しかしご夫婦が結婚した頃は農業だけで生計を立てるのが難しく、達男さんはトラックの運転手として働き、英子さんは子育てをしながら達男さんの両親と畑を守りました。
そんな中、先祖から受け継いだ農業で生計を立てたいと考えたご夫婦は、一念発起してトマトの栽培を開始。土作りから始めて10年がかりで理想のトマトを作りあげました。甘いフルーツトマトは大評判に。
そして去年7月、さらに英子さんが始めたのがジェラート店「とまと屋さん」。自慢の完熟トマトを使ったジェラートは、早くも地元で人気に。この新たな挑戦には「若い人たちに農業の素晴らしさを伝えたい」という英子さんの願いがこめられています。
開拓精神を受け継ぎながら、沢山のアイデアで農業の可能性を広げ続けるお二人。これからの活躍がますます楽しみです。

ご夫婦がフルーツトマトをメインに栽培する清水農園。そこには、苦労の末生み出した、甘いトマトを作りだすノウハウがあります。寒い冬の時期から特別に強い苗木を育て、実をつける頃にはごく少量の水を与えることで甘いトマトになるそうです。更に、甘味と酸味のバランスがちょうど良い時に収穫することによって、ご夫婦が目指した理想のトマトが出来上がります。ここに行き着くまで、10年は挫折の日々だったと言います。

次世代を担う若者たちに、農業の魅力を知ってほしくて始めたジェラート店「とまと屋さん」。完熟トマトや新鮮野菜、地元のフルーツの味わいをそのまま生かしたジェラートです。早速「お店を手伝いたい」と声をあげてくれたのは、英子さんの姪っ子の由衣さん。そして、ご夫婦の長男・陵さんは、以前、「農業は継ぎたくない」と言っていましたが、英子さんと達雄さんの農業形態に関心を持ち、いずれは農業を継ごうと考えています。

もう一つの舞台は、豊富な天然水が湧き、水の町として知られる新潟県津南町。主人公は静かな池のほとりに建てたログハウスで、農家民宿とレストランを始めた山本光一さん(57歳)と豊美さん(57歳)ご夫婦です。
かつて光一さんは、「自分の店を持つ」ことを夢見て料理人として修業を積んでいました。しかし、それで生計を立てることは難しく、夢を諦めることに。後に農業を継ぐため実家に戻り、米農家として頑張りながらも夢が忘れられなかった光一さん。そんな中「やりたいことがあるなら、何でやらないの!」と、光一さんの背中を押してくれたのが、幼馴染の豊美さんでした。共に離婚を経験したお2人は再会し、4年前に結婚。2015年11月に「農家民宿れすとらん ひがし」をオープンしました。
ログハウスの前にあるのが、「中子の池」と呼ばれる農業用のため池。そこには桜の木があり、春には残雪と共に満開の花を咲かせます。豪雪地帯ならではの幻想的な風景が人気となり、春には沢山のお客さんが。しかし、それ以外の季節にはなかなか人が来ないため、開業したものの苦戦しているお二人…。豊美さんは一度辞めた看護師の仕事に復帰し、今は週末のみ光一さんがレストランを切り盛りしています。
それでもめげる事なく、光一さん自慢の料理と、美味しい自家製魚沼産コシヒカリ、新鮮な採れたて野菜で、レストランや農家民宿のお客さんをもてなします。お客さんが少なくても再び包丁を握ることが出来た光一さんは、本当にイキイキして嬉しそう。豊美さんも、看護師として働きながら、そんな光一さんを支えています。

光一さんの本業は米農家。ログハウスの横のため池から引いてきた水で全国的にもその名が知られた「魚沼産コシヒカリ」、そしてその種を育てています。光一さんが育てた種を使って、翌年、地元の生産者が「魚沼産コシヒカリ」を栽培するのです。種は特別に任された人でないと栽培することが出来ません。光一さんは農家の信頼を背負い、プライドを持って米を育てています。

春は「中子の桜」を見るために大勢のお客さんが訪ねて来るこの地。ですが、夏の時期には訪れる人はまばらです。それでも、四季折々に違う姿を見せる池の風景が大好きだという光一さん、いつも前向きです。今回もこの時期ならではの素材を使った料理をこしらえ、地元の仲間たちに試食してもらいました。どれも大好評!この料理が、沢山のお客さんに披露できる日が来ると良いですね!

楽園通信

農家民宿れすとらん ひがし

週末のみ営業するレストランのメニューは、新潟のブランド豚「越ノ光ポーク」がメイン。そして光一さんが育てた「魚沼産コシヒカリ」は、おかわり・大盛り無料です。ただし、光一さんが一人で切り盛りしているため、その日の予定数がなくなり次第閉店になります。
宿泊は、農業が忙しくない時期のみ、1日1組限定で受け付けています。池の絶景、木の温もり溢れる客室でくつろいでみては。

電話番号:025-755-5313
レストラン(土・日曜のみ営業)
 営業時間:午前11時〜午後3時
民宿
 1泊2食付き:8,000円
 ※1日1組限定
 農繁期を除き予約受け付け

とまと屋さん

清水さんご夫婦のジェラート店「とまと屋さん」。
「清水農園」で育てている完熟トマトや、新鮮野菜、地物のフルーツを使ったジェラートが楽しめます。
併設されている直売所では、大小さまざまな甘いトマトを量り売りしています。英子さんが作る珍しい野菜なども並びます。

電話番号:0142-66-3210
営業時間:午前9時〜午後5時
定休日:不定休
ジェラート:400円

ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ

壮瞥町の隣、洞爺湖町にあるリゾートホテルです。客室や温泉から、洞爺湖の絶景を望むことが出来ます。季節に合わせたアクティビティも用意しています。

電話番号:0142-73-1111

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