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2017年8月19日葉月の参

福岡・うきは市
〜 風に誘われ 里で暮らす 〜

今回は福岡県の南東部に位置するうきは市が舞台。定年退職後に、神奈川県から移住し、田舎暮らしを始めた山口惠士さん(64歳)と、妻・正美さん(66歳)が主人公です。
東京都で生まれ、神奈川県藤沢市で育った惠士さんは、20歳のときに3歳年上の正美さんと結婚。3人の子供が生まれます。
外資系の商社に勤めていた惠士さんは、40代半ばに馬尾神経腫(脊髄腫瘍)を患い、入院と療養のため3カ月間休職しました。それがその後の人生を考えるきっかけになった惠士さん。「これからは自分らしく、楽しく生きたい」と、長年の夢だった田舎暮らしをするため54歳で移住先を探し始めます。沖縄、鹿児島、熊本と巡りましたが、気に入る場所はなかなか見つかりませんでした。諦めずに探して3年、辿り着いたのが福岡県うきは市でした。空き家を見ようと車から降りた2人。すると…。「気持ちの良い“風”が吹いた。その瞬間に、ここに住みたい!と思った」と正美さん。惠士さんも気に入り、2011年古民家を購入。惠士さんの定年退職を待ち、2013年11月に移住しました。
購入した自宅は築100年の古民家。傷んでいた所は惠士さん自らリフォームしました。170坪の庭にはモミジなどの木々が生い茂ります。その庭を眺められるようにと増設したサンルームが2人のお気に入りの場所です。サンルームの窓を一杯に開け、気持ちの良い風を感じながら、お茶や朝食を2人揃って楽しんでいます。
移住して4年。自給自足を目指し野菜作りも始めました。また近所の果樹農家に手伝いを頼まれたり、地域のサークル活動に参加したりと、忙しくも毎日を楽しんでいます。
病気をきっかけに自分らしく生きようと、定年退職後に神奈川県から移住した山口さんご夫婦の風を感じる穏やかな暮らしと、地域住民との交流の様子をご紹介します。

惠士さんが自分でリフォームした築100年の古民家。朽ちていた縁側の床は全て張り替えました。座敷だった部屋は畳から板張りに替え、崩れかけていた土壁も修理し、上から珪藻土を塗りました。コテ跡が惠士さんの直した証です。正美さんが気に入った“うきはの風”が通るようにと、夏場は障子紙を貼っていません。ナイスアイディアです!

山口家の朝は楽しみが一杯あります。まずは自分たちが育てた野菜の収穫です。この日は、レタス、ゴーヤ、スベリヒユなどを収穫。そして自宅の横のニワトリ小屋へ…。産みたて卵2個ありました!勿論朝食でいただきます。卵は目玉焼きに野菜はサラダに。
そして惠士さんが作ったハム。さらにパンは正美さんがホームベーカリーで焼きました。お気に入りのサンルームで庭を眺めながら朝食です。今日もいい風吹いています!

正美さんは地域のサークル活動に参加しています。果樹農家の三浦さんが8年前に始めた「なないろわおん」です。規格外などで出荷できない果実を使い加工品を作っています。正美さんは去年から参加。この日は、去年収穫し冷凍保存していた巨峰を使ってジャム作りです。巨峰は皮ごと圧力鍋で30分煮てから、砂糖を加え強火で1時間程煮詰めます。煮詰め時間を短くすることで苦味が出ないそうです。「なないろわおん」では、巨峰や柿のジャムと柿ソースや柿の葉茶も作っています。

以前は公民館だった建物を使って「なないろわおん」では、月に1度、ランチ限定のカフェも開いています。メニューは、鶏肉、ピーマン、トマトがたっぷりのグリーンカレー。ご飯は、炊いてから熟成させた酵素玄米です。今月はアロマオイルを使った虫除けスプレー作りのワークショップも開きました。参加者は「なないろわおんは、うきは市では有名」と笑顔で話してくれました。正美さん、いい仲間に出会えました!

この日、山口家ではご近所さんが集まり暑気払いです。お料理は、各自1品ずつ持ち寄りです。移住して4年、素敵なお仲間がたくさん出来ました。「山口さんご夫婦が移住してきて、地域に新しい風が吹きました」とご近所さん。「まさかこんなにたくさん友達が出来るとは思わなかった」と笑顔の惠士さんと正美さん。これからも、地域の皆さんと一緒に気持ちのいい風に吹かれて、思う存分、田舎暮らしを楽しんでください!

楽園通信

道の駅 うきは

うきは市観光の情報やお土産の購入に最適です。
毎朝、採れたての農産物や旬のフルーツを直売しています。
「なないろわおん」の手作りジャムや柿そうすも購入できます。

電話番号:0943-74-3939
営業時間:午前9時〜午後6時
定休日:第2火曜日(7〜9月は無休)

JAにじの耳納の里

朝採りの新鮮な農産物、生産者の手づくり加工品など揃っています。
「なないろわおん」の手作りジャムや柿そうすも購入できます。
併設している『バイキングレストラン・夢キッチン』では、採れたて農産物を使った料理から手作りパン、デザートまでお腹一杯食べられます。

電話番号:0943-75-8111
営業時間:午前9時〜午後6時
※バイキングレストラン『夢キッチン』は午前11時〜午後3時
定休日:第2水曜日

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