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2017年7月22日文月の参

長崎・大村市
〜 昔を楽しむ 手作り工房 〜

今回は、かつて長崎街道の宿場町の一つとして栄えた長崎県大村市が舞台。この町で、定年退職後、竹細工や昔ながらの農家暮らしを体験できる「古民家風体験工房・のだけ村」をオープンした野口敏幸さん(67歳)が主人公です。
農家の長男として生まれた敏幸さんは、農家は継がず建材店に勤務していました。31歳のときに結婚し、3人の子供が生まれますが、後に離婚を経験します。両親が高齢となり、休日には実家の農業を手伝っていた敏幸さん。実家に帰るたびに気になっていたのが、納屋にたくさん残っていた昭和20年〜30年代の農具や民具。「この古い道具は我が家の財産だ。大切に残し、何かに活かしたい。」と敏幸さんは考えていました。
65歳で定年退職後、実家に残っている農具や民具を活かして「昔の農家の暮らしが体験できる場所を作ろう」と準備を始めた敏幸さん。古い農具と民具の展示から始まり、「竹細工や木工細工など昔ながらの遊びも体験できるようにしたい」と、竹細工教室に通い3カ月間学びました。そして、2016年7月「古民家風体験工房・のだけ村」をオープンしました。
「のだけ村」には、いつも仲間が集まってきます。竹細工教室で知り合い、竹鉄砲や竹で作る飛行機などのおもちゃが得意な、平松良信さん(70歳)。木工で飾り棚やおもちゃなどを作る黒木伸夫さん(58歳)。小・中学校の同級生の大石健太郎さん(67歳)。元同僚で40年来の友人、吉田三男さん(67歳)らがレギュラーメンバーです。それぞれ自身が楽しみながら、子供たちに体験の指導をしています。敏幸さんは、竹笛などの竹細工の指導と展示している農具や民具の説明が中心です。
子供たちも独立し、現在は愛猫「にゃん(雌)」と暮らす敏幸さんの日常と、体験工房に集まる仲間たちとの交流の様子を紹介します。

地元のJAの皆さんが竃炊き体験にいらっしゃいました。教えるのは敏幸さんの40年来の親友・吉田さん。マッチの点け方から苦戦しますが、なんとかご飯が炊き上がりました。釜の蓋を開けると何だか少しおこげが多いような…。まぁこれも竃で炊いたご飯ならでは。炊きたてをオニギリにしていただきました。

この日は週に1度のワークショップ。木工や竹細工の他に樹脂粘土やペーパークイリングも体験が出来ます。参加した子どもたちは思い思いの作品を作り楽しんでいました。この日を一番楽しみにしていたのが敏幸さんの父・章さん。農具や民具を眺め「ここに来れば、落ち着く」と一言。章さんも「のだけ村」が大好きです。

「のだけ村」にいつもの仲間が集まり何かを作っています。取ってきた竹を縦に半分に割り、中の節を全て削ります。作っていたのは、これからの季節にピッタリな流しそうめんの樋です。大変な作業も仲間でやれば何でも楽しい!「のだけ村」は、いつも笑顔が溢れています。

この日、敏幸さんは竹細工に没頭していました。以前から敏幸さんは畑を耕す農夫などの農村風景を竹細工で作っていました。「のだけ村には、いろんな作品を作る方が集まるので、皆で協力して一畳位の大きさに昔の農村風景を表現したい」と敏幸さん。完成が楽しみです。

楽園通信

のだけ村

昭和の農具や民具から農家の暮らしを知ることが出来るとともに、竃や囲炉裏で料理体験が出来ます。また、竹細工や木工細工の体験も出来ます。

体験メニュー
竃炊き:3,000円(5名まで)6人目より1人300円追加
 ※要予約:食材は持ち込みでお願いします。
竹細工:300円〜
木工細工:500円〜
ペーパークイリング:(子ども向け)500円〜
          (大人向け)1,500円
樹脂粘土:600円〜
 ※その他、バーベキュー、そうめん流し等は電話にてご確認下さい。

住所:長崎県大村市東野岳町1774
電話番号:0957-55-1219
営業時間:午前10時〜午後5時
     (6〜8月は午後6時まで)
定休日:不定休(盆休み/8月11日〜16日)

Le genet.(ル・ジュネ)

「のだけ村」敷地内の雑貨店。様々な種類のハンドメイド雑貨を展示販売しています。樹脂粘土やペーパークイリングなどのワークショップも開催しています。

住所:長崎県大村市東野岳町1774
電話番号:0957-55-1219
営業時間:午前10時〜午後5時
     (6〜8月は午後6時まで)
定休日:不定休(盆休み/8月11日〜16日)

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