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2017年7月1日文月の壱

長野・伊那市
〜 小さな懐かし商店街 〜

中央・南アルプスを見渡すことの出来る長野県伊那市が舞台。美しいバラ園が広がる雑貨店「グリーンゲイブルズ」を営みながら、地元商店街の店舗をミニチュアで再現している小平和夫さん(63歳)と妻の伸子さん(68歳)が主人公です。
長野県出身の和夫さんは大学を卒業後、伊那市で小学校の教師になりました。赴任先で、先輩教師の伸子さんと出会い26歳で結婚。2人の子どもを共働きで育てました。ご夫婦は定年後、趣味を生かして暮らしたいと考え、自宅近くに小さな家を建てました。そこで伸子さんが好きだったアンティーク雑貨や、夫婦の手作り小物を置いた店を始めようと準備を進め、2012年8月に雑貨店「グリーンゲイブルズ」をオープンします。3年前、和夫さんは地元で開かれたトールペイント講座を受講。その技術を生かして、地元の商店街、「通り町商店街」の店舗をミニチュアで作ってみることに。商店街の古き良き看板建築にどんどん惹かれていった和夫さんは、今も商店街を作り続けています。
伊那市の商店街をミニチュアで作り続ける和夫さんと、雑貨店を営む伸子さん。趣味を楽しむ小平さんご夫婦と、お二人を温かく受け入れる地域や、商店街の皆さんとの交流の様子を紹介します。

お二人の営む雑貨店「グリーンゲイブルズ」では、ハンドメイドの商品も販売しています。その商品を製作するのがお店の奥にある工房。二人で協力し、商品を作っています。
和夫さんのミニチュアもここで製作。商店街を作り始めたきっかけはなんと伸子さんのリクエストだったそうです。仕上げは伸子さんも手伝ってくれます。

和夫さんが作成しているミニチュアの「通り町商店街」。1丁目は、あと1軒で完全制覇です。残るは店構えが気に入っている「一富士精肉店」のみ。店主の櫻井さんに、店の歴史を聞き、気持ちを込めて細かなところまで店舗を再現しました。出来上がった作品を持参して見て頂くと、「細かいところまで作っていただいて」と感激してくれました。和夫さんも満足した様子です。

日曜日、「グリーンゲイブルズ」の庭で手入れをしたバラをご近所の皆さんにお披露目会です。今までお見せする機会がなかったので、招待することにしました。ご夫婦が8年かけて造り上げてきたバラ園に皆さん「素敵」「いい匂いがする」と、自然と笑顔になります。和夫さん自慢のミニチュアも木陰に飾り、懐かしいと大好評。ご夫婦も皆さんの様子を見てとっても嬉しそう。初夏の恒例行事にしていきたいと思いました。

この日は、ミニチュア作りを通じてお世話になった「通り町商店街」店主の皆さんと宴会です。和夫さんは、皆さんのために自ら発行した冊子「通り町銀座物語」を持参し、プレゼントしました。店舗のミニチュアや歴史・古い写真の載った冊子を見た皆さんはとても嬉しそう。「商店街の形態をこれからも残していきたい」と改めて熱く語り合いました。

楽園通信

アンティークとハンドメイドの店 グリーンゲイブルズ

小平さんご夫婦が営む「グリーンゲイブルズ」。ご夫婦が手作りした小物や、伸子さんのお姉さんが作った可愛らしいシャツやエプロンが並んでいます。2階には、和夫さんの力作「通り町商店街」のミニチュアも展示。伊那市にお越しの際は、是非お立ち寄りください。

電話番号:0265-98-8640
定休日:不定休

エプロン:3,500円〜
魔女のオーナメント:3,000円〜
※商店街のミニチュアは非売品

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