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2017年6月17日水無月の参

宮城・石巻市
〜 復興の街を彩り豊かに 〜

東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市が舞台。
震災から6年が過ぎた今も、街の整備は続いています。そんな石巻市に移住し、花や野菜を育てながら、ボランティア活動を行っている後藤文吾さん(65歳)と妻の夫紀子さん(66歳)が主人公です。
 名古屋市で建設会社を営んでいた文吾さんは東日本大震災の後、保険会社の依頼で被災家屋の調査に石巻市を訪れました。津波に流された街並みに大きな衝撃を受けた文吾さんは「石巻市に移住して、被災者を支援しながら自分たちも新しい人生を始めたい」と、夫紀子さんに打ち明けました。名古屋市のボランティア団体で、石巻市へ送る支援物資の仕分け作業に参加していた夫紀子さんも「被災した人たちと一緒に頑張りたい」と考え、お二人は石巻市への移住を決意しました。
2011年8月、浸水の被害にあった借家を自分たちの手で修繕して移住を果たすと、お二人は様々なボランティアに参加を始めました。さらに、“色の無くなった街に色を取り戻したい”と考えたお二人は自宅の周りで花の栽培を始めました。育てた花は知り合いの神社などに届けて、街が少しでも明るくなるようにと願っています。
ボランティアで最も大切なのは“自分たちが楽しむこと”と語る文吾さんと夫紀子さん。明るく、笑顔で毎日を過ごす後藤さんご夫婦の、充実した石巻の暮らしをご紹介します。

借家の周りで花々や野菜を育てている後藤さんご夫婦。車に花と苗木を積んで、石巻市渡波地区にある神社へ向かいました。境内にある松の木が少なくなったため、宮司の大國さんと話をして植樹を行っています。さらに、美しい花々で地域の皆さんに楽しんでもらえればと、持ってきた花も彩りとして植えていきます。5年後、10年後、木々が大きくなることを、みんな楽しみにしています。

庭には、花を育てるための温室があり、その横には文吾さんが作ったピザ窯があります。温室の中には机を置いて、お茶を飲んだりピザを食べたりすることができます。石巻市に移住してから友人が沢山できたという文吾さんと夫紀子さん。この日は、復興イベントで知り合ったという阿部さんとお喋り。楽しい時間を過ごしました。

石巻市に移住してから、夕食の準備は文吾さんが担当するようになりました。この日の献立は、頂いたひじきと油揚げの煮物、文吾さんが育てたパクチーをたっぷりのせたフォーです。名古屋市で働いていた時は、家で夕食を食べることはほとんど無かったという文吾さん。今は、夫婦2人の時間を楽しんでいます。

この日、訪れたのは地域活性化を目指す『イシノマキ・ファーム』。拠点である築100年の事務所が改修工事に入るので、家具の運び出しのお手伝いをします。さらに、新たなプロジェクトとしてホップの植栽にも参加しました。このホップを原料にしてクラフトビールを作る計画です。「飲みすぎないように気をつけよう」と、笑顔で乾杯する日を夢見る皆さんです。

楽園通信

石巻観光協会

多くの観光客が訪れる金華山や、「石巻焼きそば」のグルメ情報など、石巻市に関する情報は石巻観光協会にお問い合わせください。
6月30日には、地元の生鮮品が並ぶ「いしのまき元気市場」がオープンします。ぜひ、石巻市にお越しください。

電話番号:0225-93-6448
問い合わせ時間:午前9時から午後5時30分

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