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2017年6月10日水無月の弐

静岡・伊東市
〜 野菜の旬を学び味わう 〜

伊豆の観光スポットとして人気の、静岡県伊東市が舞台です。早期退職後、この地で本格的に農業を始め、畑の脇で農家レストランも始めた小川賢治さん(58歳)と妻の富子さんが主人公です。
伊東市の農家に生まれ育った賢治さんは、大学卒業後、中学校の社会科の教師になりました。赴任先の学校で出会った家庭科の教師・富子さんと27歳で結婚。2人の子供が生まれました。共働きのため、賢治さんの両親が農業の傍ら子育てを手伝ってくれていましたが、賢治さんが50代に差し掛かる頃には、昔のようには農業が出来なくなっていました。また、ご近所の田畑が荒れ、寂れていることにも気づいた賢治さん。農家の長男として「何か手を打たなければ」と、しっかり所得を得ることが出来る農業とは何かを考え始めます。そして、夫婦で農家レストランの開業を目標に立て、早期退職。農家として野菜を作るだけではなく、野菜の知識を身につけてお店の看板にしたいと、夫婦揃って“野菜ソムリエ”の資格を取得。去年2月、「旬」を大切にした料理を提供する「野菜ソムリエの店 農家カフェ&レストラン風の詩」をオープンしました。
農家として代々続く小川家は、賢治さんで10代目。両親から農業を受け継ぎ、米やお茶など50種類以上の季節の野菜を作り、レストランでは“野菜ソムリエプロ”として野菜の素晴らしさを伝えています。農業で生計を立てていくことで、地域の農業に新しい風を送りこみたいと頑張っています!

お二人が営むお店では、富子さんが接客、賢治さんが調理を担当しています。賢治さんは旬の野菜を存分に使い、野菜本来の甘味や苦味を大切にした優しい味付けにしています。まさに、“野菜ソムリエプロ”ならではのレストラン。訪れたお客様からは「新鮮な野菜が味わえる」「野菜の話を聞けるのがいい」と好評です。オープンからわずか1年4カ月で、沢山の常連のお客さんがやってきます。

お店の定休日。小川家の10代目として、農業も本格的にやりたいと考えているご夫婦にとっては大切な日です。この日は、普段手入れしている畑ではなく、自宅の裏山に旬を探しに出掛けました。土から顔を出していたのはタケノコです!沢山掘ってその場で皮を剥いていくお二人。子どもの頃からよくやっていたと言う賢治さんにとってはお手の物、富子さんは少し手こずっている様子。お二人は、それぞれの得意分野を生かしてお互いを支えあっているんですね!

この日の夕食は久々に家族団らん。出産のため里帰りしている長女・菜摘さんに加え、東京で暮らす長男・洋平さんと妻の真由美さんがやって来ました。菜摘さんは「田園風景をいつまでも残したい」と願い、小川家11代目となる洋平さんは「将来は帰ってきてしっかりと家や田畑を継ぎたい」と考えています。そんな言葉に賢治さん、富子さんはとても嬉しそう。この先も、小川家・農家ともに安泰のようです!

よく晴れた日。小川家が先祖代々受け継いできた田んぼの田植えのため、親戚一同が集まりました。息子夫婦に農業を任せて引退した、賢治さんの父・仁光さんと母・みのるさんもこの時ばかりは参加します。みんなで協力して田植えに精を出し、田植えが終われば田んぼの脇でワイワイとお昼ご飯をたべる。この毎年変わらない光景をいつまでも残していきたいとご夫婦は言います。

楽園通信

野菜ソムリエの店 農家カフェ&レストラン風の詩

小川さんご夫婦が営む、「旬」を大切にした農家レストラン。四季折々、その季節ならではの野菜中心の料理を提供しています。野菜ソムリエプロだからこそのさまざまな知識も教えてくれますよ!

電話番号:090-5002-6745
営業時間:午前11時30分〜午後5時
営業日:金〜月曜

風の詩セット(日替わりランチ):1,200円(税抜き)※1日限定25食
コース料理:梅・2,000円(税抜き)
      竹・2,500円(税抜き)
      松・3,000円(税抜き)
 ※3日前までの完全予約制

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