これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2017年4月15日卯月の参

栃木・那須塩原市
〜 復活!懐かし食堂物語 〜

那須連山の麓に位置する栃木県那須塩原市が舞台。地元に愛されていた「こだま食堂」を復活させた鈴木利實さん(60歳)と妻の直子さん(56歳)が主人公です。
那須塩原市で「こだま食堂」を経営する両親のもとに生まれ育った利實さんは、大学卒業後に東京の建築会社に就職。直子さんと結婚し、3人の子どもが生まれました。子育てを自然豊かな故郷でしたいと考えた利實さんは、Uターンして地元の会社に再就職。食堂を営んでいた両親も歓迎してくれました。
ラーメンと焼きそばで人気だった「こだま食堂」は、利實さんの母・コウさんが70歳を迎えたのを機に閉店することに。「自分が店を継ぎたい」と申し出る直子さんに、「大変だから」と反対したコウさん。その後、利實さんが59歳で会社を辞め、夫婦で再開したいと伝えると、今度はコウさんも応援してくれました。2015年「こだま食堂」は、17年ぶりの復活を果たしました。伝統を守りつつ更に美味しい味を追求している2人の食堂は、当時の味を知らないお客さんからも愛されています。
地元に愛されていた「こだま食堂」を復活させ、懐かしい味を守り続けるご夫婦の暮らしぶりを紹介します。

ラーメンスープの味の決め手となる“かえし”を作ったのは、利實さんの父・政三郎さん。フランス料理を学ぶなど勉強熱心で、試行錯誤の末に完成させました。食堂が閉店した後、直子さんはずっとこの“かえし”を冷蔵庫に保存し守り続けてきました。地元に愛された「こだま食堂」の味は、“かえし”と夫婦の試行錯誤によって再現できたのです。

スープの仕込みは前日から始まります。寸胴鍋の中に豚骨や野菜をたっぷり入れて、翌日の営業まで10時間煮込みます。スープに使う煮干の頭とハラワタは取り除いています。先代の頃は丸ごと使っていましたが、より美味しい味を求めて工夫を加えました。取り除く作業はコウさんも手伝ってくれます。

親戚の法要がある利實さんに変わって、長女の由佳理さんが「こだま食堂」を手伝いに来てくれました。先代の頃からパートで働いている伊藤あけみさんも一緒に、直子さんは店を回します。その夜は、久しぶりに家族勢ぞろいで食卓を囲みました。家族もみんな、食堂の復活を喜んで応援してくれています。

定休日は近所の食料品店で、一週間分の材料を仕入れることから始まります。買い出しを終えると、ようやくリフレッシュタイム。この日は夫婦仲良く、塩原温泉郷の近くの渓谷を散策します。こうしてリフレッシュすることによって、「また来週頑張ろう」という気持ちになるのだそうです。

楽園通信

塩原温泉郷

塩原温泉郷は、150以上の源泉が存在する国内屈指の一大温泉郷です。開湯1200年の歴史を持ち、尾崎紅葉や夏目漱石といった文人からも愛されました。6種類の泉質や7色の湯を楽しめます。疲れた体を癒やしに来てみてはいかがでしょうか。

塩原温泉観光協会
電話番号:0287-32-4000
問い合わせ時間:午前8時30分〜午後6時

こだま食堂

メニューは「ラーメン」「焼きそば」「チャーシューメン」の3種類。先代の味を守り続けた懐かしの味です。ラーメンと焼きそば、両方を頼んでシェアするのがオススメ。スープがなくなり次第終了ですのでご了承下さい!

電話番号:0287-63-8645
営業時間:午前11時〜午後3時
定休日:木曜・金曜

ページトップへ戻る