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2017年1月7日睦月の壱

山梨・身延町
〜 山里暮らしの楽しみ方 〜

山梨県身延町(みのぶちょう)が舞台。定年後、東京と身延町の二地域居住を選択し、身延の自然の中で農業を楽しむ得平得(えひらとく)さん(64歳)と、夫の田舎暮らしを見守る妻・紀子(のりこ)さん(64歳)が主人公です。
大阪で生まれ育った得さんは、高校を卒業後、東京の電機メーカーに就職。24歳の時、同僚だった紀子さんと結婚し、2人の女の子が生まれました。
得さんの転機は51歳の時。妻の紀子さんから「町内の畑の会」への参加を勧められた事がきっかけでした。これといって趣味の無かった得さんは、初めて参加した畑の会で、すっかり野菜作りに魅せられてしまいます。そして、もっと広い畑で野菜を作りたいと、東京の自宅から通いやすい身延町に空き家を購入。2013年、定年退職を迎え、得さんは東京と身延町の二地域居住をスタートさせました。
購入した家は築150年の古民家。畑はおよそ300坪。ミカン、キウイ、プルーン、大根、サツマイモなど20種類以上の果物や野菜を栽培しています。
得さんが暮らしている身延町一色(いっしき)・和平(わだいら)地区は、世帯数わずか4軒の集落。得さんが移住して、最初に声をかけてくれたのが“シンヤの爺さん”こと内藤さんでした。そんな内藤さんを介し仲間も出来た得さん。今では身延町を第二の故郷と思うまでになりました。
得さんは最近、畑以外にも様々な楽しみを見つけました。週に1度は隣町の食堂へお昼を食べに行きます。また2日に1度は下部温泉でゆったりと入浴。更に月に1度はご近所さんと囲炉裏を囲んで宴会と、山里での一人暮らしを満喫しています。
一方、東京で仕事をしている妻の紀子さんは、休みの日に身延町へ高速バスでやって来ます。虫や泥だらけになることが苦手だった紀子さんでしたが、今では東京から苗や種を持ってくるほど、農業を一緒に楽しんでいます。
東京と身延町の二地域居住を楽しむ、得さんの山里暮らしを紹介します。

300坪の畑ではおよそ20種類の果樹と野菜を栽培しています。大変な作業も多いですが、憧れていた農業をしながらの田舎暮らしを心から楽しんでいる得さんです。

妻・紀子さんが東京からやってきました。ご夫婦でサツマイモ掘り。立派なお芋をバケツ2杯分も収穫できました!紀子さんは得さんが栽培したブルーベリーを販売するため、PR用ポスターを作ったりもしています。何事も楽しむ紀子さんと真面目で実直な得さんの会話は、まるで夫婦漫才のようでした。

雪の日はお休み…かと思いきや、得さんには仕事があります。春に吹く沢風から作物を守るための竹垣作りです。春までまだ時間があります。焦らずコツコツ進めていきましょう。春が待ち遠しい、山里の暮らしです。

この日は月に一度のお楽しみ。地域の皆さんと囲炉裏を囲んで宴会です。二地域居住を始めて4年、多くの仲間ができました。「もう一色・和平地区の一員」、そう言ってもらえた得さん、本当に嬉しそうでした。

楽園通信

下部温泉郷

多くの温泉宿が集まる下部温泉郷。1200年の歴史を持つ下部温泉は、武田信玄公の隠し湯だったと言われる山梨の名湯です。


電話番号:0556-62-1116(身延町役場観光課)
問い合わせ時間:午前8時30分〜午後5時

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