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2016年5月14日皐月の弐

福岡・みやこ町
~ 木工と機織りの古民家工房 ~

今回は、福岡県みやこ町が舞台。のどかな風景が広がる里山で築100年の古民家を改装して、木工と機織りの「工房あふひなた」を開いた木附明政さん(60歳)と、妻・富佐子さん(59歳)が主人公です。
愛媛県今治市出身の明政さんは25歳の時、福岡県みやこ町出身の富佐子さんと結婚、3人の男の子が生まれました。電子部品メーカーに勤務し、海外単身赴任など忙しい日々を送っていた明政さん。51歳の時、富佐子さんの父・康雄さんがすい臓ガンで突然亡くなります。その事がきっかけとなり明政さんは人生を考えたと言います。「いつ何があるかわからない。人生は一度きり、やれる時にやりたいことをしよう」そう決意したのです。明政さんは2011年、55歳で会社を早期退職、昔からやりたかった木工を1年間学びます。また、ギターの工房にも通い、竹を材料にしたバンブーギター作りも学び始めました。実は明政さん、富佐子さんと出会った頃、ギター教室で講師をしていたんです!
一方、富佐子さんは15年ほど前から趣味で機織りをしていました。中でも着古したシャツや古い着物の端切れなどを織り込んで作る「さき織」は、教室を開いて指導するほどの腕前です。そんなモノ作りを楽しむ2人が2014年11月に始めたのが、木工とさき織りの「工房あふひなた」です。場所は富佐子さんの実家だった高台に建つ、築100年の古民家。工房名の「あふひなた」とは「あふれる日なた」の意味です。あふれるほどの日が当たる工房で、モノ作りを楽しみながら、のんびりと暮らす木附さんご夫婦の暮らしを紹介します。

木附さんご夫婦が営む「工房あふひなた」では毎月第三金曜日から日曜日の3日間、自由に見学してもらえるように工房を開放しています。築100年の古民家を改装した工房の座敷には、富佐子さんのさき織り作品。そして玄関ホールには明政さんの木工品とバンブーギターを展示。販売もしています。

富佐子さんは工房でさき織りの体験教室もやっています。体験で使う道具は、あふひなたオリジナルのミニ機織り機。初心者用に明政さんが手作りしたものです。因みに、コースターなら30分程で作ることが出来ます。

普通は不要になった着物などを裂いて織る「さき織り」ですが、富佐子さんのさき織り作品の中には、新聞紙を織り込んだコースターもあります。新聞紙を使うアイディアは「さき織り教室」の生徒さんの「家には不要な新聞紙が沢山ある」との一言から生まれたそうです。今では、オリジナル作品として、地元の農産物直売所にも置かせてもらっている人気商品です。

工房の裏には、富佐子さんの父親が守ってきた竹林が広がっています。いずれはここでタケノコ掘り体験もやりたいという2人。さらに明政さんは、この竹を使い、バンブーギター作りの工房も始めたいという夢を持っています。2人の第二の人生、夢が次から次へと生まれています。

楽園通信

工房 あふひなた

木附さんご夫婦が営む工房「あふひなた」は、月に3日間ほど自由に見学出来るように一般開放しています。木工品、さき織り品も販売しています。
さき織りの体験教室は予約をお願いします。

電話:090-9587-1137
電話受付:平日 午前10時~午後5時
開放日:毎月第3金・土・日
ほっこり子どもイス:5,000円
新聞紙のコースター:300円
簡単手織り機/標準サイズ:2,000円、大:3,000円

よってこ四季犀館(しきさいかん)

京都(みやこ)郡みやこ町犀川の生立地区、県道34号線沿いにある「よってこ四季犀館」は、地元犀川で採れた新鮮な農産物や加工品、特産品などを販売しています。富佐子さんのコースターなども購入出来ます。

電話:0930-42-3339
営業時間:午前8時~午後6時

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