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【2月27日放送】
楽園の住人
如月の四 広島・尾道市
〜瀬戸内の島 夫婦の愛情そば〜

広島県尾道市が舞台。市街から250メートルほどの海を挟んだ向島で「手打ちそば圓山(まるやま)」を営む冨貫真次郎さん(64歳)と妻の敦子さん(60歳)が主人公です。
高校の教師として働き、定年退職を機に自分の力でお店を始めたいと考えた真次郎さん。退職後、そば打ちの奥深さを知り、そば屋の開店を目指しました。そんな時、敦子さんの母が亡くなり、向島の家が空き家になることに。「この家をお店として使ったらどうか」と義理の姉夫婦に勧められたことから、2013年10月、敦子さんの生家で「手打ちそば圓山」をオープンしました。
住宅地にあるお店は場所が分かり辛く、お客さんが来ない日もあります。それでも、訪れてくれたお客様の「美味しかった」の一言を励みに夫婦で頑張っています。
瀬戸内にある向島でそば屋を始めたご夫婦の、明るく朗らかな暮らしをご紹介します。

その日に使う分の蕎麦を、毎朝準備する真次郎さん。量は多くないですが、心をこめてそば打ちに励みます。信州産のそば粉を使い、細かいそば殻を混ぜる十割そばが、真次郎さんの自慢です。集中してそばを打つ真次郎さんの姿に、敦子さんも惚れ直しているようです。

住宅地の中にある「手打ちそば圓山」。わかり辛い場所なので、なかなか知名度が上がらないのが悩みです。お店を探して来てくれるお客様のために「美味しいそばを出したい」。その思いで、冨貫さんご夫婦は毎日、開店の準備を始めます。

生前、家に人を招くのが好きだった敦子さんのご両親。そば店として生まれ変わった家に、以前から交流のあった方が来店してくれました。人が出入りすることで家が生かされている。「手打ちそば圓山」の開店をみんなが喜んでいます。

試験的に予約制のコース料理を試してみようと考えた冨貫さんご夫婦。さっそく、試食会用の魚を釣ろうと義姉の夫・修さんと一緒に出かけました。島の美しい景色を眺めながら流れる時。残念ながら釣果はゼロでしたが、鮮魚店で購入した鯛と太刀魚に、ご満悦の真次郎さんでした。

日頃からお世話になっている方々をお招きして、コース料理の試食会を開きました。お刺身やそば豆腐に加え、特製のハッサク蕎麦羊羹を用意しました。努力のかいがあって用意した料理はどれも好評、真次郎さんと敦子さんにとって大きな励みとなりました。

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尾道市役所観光課

尾道市の観光情報については、「尾道市観光課」へどうぞ。
向島へは、3つの渡船がお勧めですが、新尾道大橋と尾道大橋からも渡ることができます。
向島には、岩屋巨石など見どころがたくさんあります。

電話:0848-38-9184
問い合わせ時間:午前8時30分から午後5時15分(平日のみ)

手打ちそば 圓山

真次郎さんと敦子さんが営む「手打ちそば圓山」。
鹿児島産の鰹節を使ったダシと、信州産のそば粉を使った十割そばが自慢です。
ご来店の際は、事前の電話予約がおすすめです。

電話:0848-44-2398
営業時間:午前11時30分から午後2時
定休日:月曜日、金曜日

メニュー
十割そば:700円
にしん膳:1,100円
おろしそば:900円

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