次回は、江戸時代に15万石の城下町として栄えた新潟県村上市が舞台です。
メープルシロップを作る「てまひま工房・山専(やません)」を営む河面専一(こうもせんいち)さん(64歳)と妻の美智子さん(62歳)が主人公です。
村上市の山間、大毎(おおごと)集落で生まれ育った専一さんは地元の消防署に勤務していました。28歳の時に美智子さんと結婚し3人の女の子が生まれます。専一さんは6年前、友人に勧められ初めてイタヤカエデの樹液を飲みました。そしてその甘さに驚き、更に煮詰めるとメープルシロップになることを知ります。面白いと感じた専一さんは、早速メープルシロップ作りに挑戦。何度も失敗し、ようやく1年後に満足のいくメープルシロップが作れるようになりました。その後、消防署を早期退職し、2012年10月に工房を構え、本格的にメープルシロップの製造販売を始めました。
早春の雪山で採取した樹液でメープルシロップ作りに励む河面さん夫婦の日常と、春を待ちわびる山間集落の人々の暮らしを紹介します。