日本三景・天橋立で知られる京都府宮津市が舞台です。
この町に移住し、居酒屋を始めた井上拓哉さん(54歳)とパートナーの梅村はるみさん(54歳)が主人公。
寿司チェーンを運営する会社に勤めていた拓哉さん、50歳の時に過労と精神疾患のため会社を退職。自宅に籠る日々が続きました。そんな時、支えになってくれたのが、小学校から高校まで同級生だった、はるみさんでした。2人は「海のある町で暮らそう」と、宮津市に築100年の古民家を借り2014年12月に移住。そして去年4月に居酒屋「古民家キッチン&ギャラリー拓taku.」をオープンしました。お店を始めて間もなく1年、拓哉さんが作る地魚料理が人気で、地元住民が夜な夜な酒を酌み交わします。
病を乗り越え、34年ぶりに再会し、魚自慢の居酒屋を始めた同級生の物語です。
築100年の古民家「古民家キッチン&ギャラリー拓taku.」。店内は昔ながらの土間にテーブルが3つに座敷が1つ、15人程で満席になる小さなお店です。古民家ならではの梁など、落ち着いた空間になっています。
拓哉さんが作る魚料理は、その日に漁協で仕入れた新鮮な魚を使っています。特に拓哉さんが力を入れているのがサワラ料理。サワラの棒寿司、サワラの西京焼き、サワラのしゃぶしゃぶ等、サワラづくしのコースも考案中です。ご期待ください!
高校の同窓会で34年ぶりに再会した2人。体調を崩し、塞ぎこんでいた拓哉さんを、はるみさんが元気付けてくれました。お店を始めてからも、接客や掃除など拓哉さんをサポートしています。はるみさんの支えがあるから今の生活があると拓哉さんは言います。
「古民家キッチン&ギャラリー拓taku.」には、写真のギャラリースペースがあります。展示しているのは拓哉さんが趣味で撮った宮津市内や京都市内の風景写真が中心です。料理ができるまでの束の間、ギャラリーを楽しんでください。