静岡県藤枝市が舞台。自然薯(じねんじょ)を使った「とろろ汁」が自慢のお店を営む、牧田和幸さん(61歳)と妻の曜子さん(63歳)が主人公です。
サラリーマンとして働きながら、退職したら全く別のチャレンジをしたいと考えていた和幸さん。
旅行で立ち寄ったとろろ屋さんで、とろろの美味しさに感激、幼少の頃から食べ親しんだ「とろろ汁」で新たなチャレンジをしようと決めました。
そして、2014年に退職を迎え、2015年3月「中里の庄・和(なごみ)」をオープンしました。
和幸さんが自然薯をすって作る「とろろ汁」は、お客様からもおいしいと好評。曜子さんの盛り付けや配膳も、様になってきました。
オープンから半年が経ち、友達を連れて再来店してくれるリピーターも増えてきています。
第2のチャレンジに「とろろ」を選んだ、牧田さんご夫婦を紹介します。
「中里の庄・和」の看板料理は、なんといっても自然薯をすって作る「とろろ汁」です。味噌とダシを合わせた物を「とろろ」に足して、ちょうどいいところまで伸ばしていきます。時間が経つと変色してしまうため、和幸さんが少量ずつ丁寧に作っています。
お店は、築100年以上の古民家を店舗に使用しています。周りは自然に溢れ、眺めも良好。店内は曜子さんが摘んだ草花を飾り、お客様に落ち着いた雰囲気を与えてくれます。「落ち着いた古民家の中でとろろ汁を食べる」その喜びをお客様に味わって欲しくて、古民家を購入しました。
車で掛川市に出かけた牧田さん夫婦。やって来たのは「とろろ汁」に使う味噌を仕入れている糀屋商店。お客様に、最高の「とろろ汁」を食べて貰いたいと、こだわりのおいしい味噌を購入しています。この日は、懐かしの「とろろ汁」を再現しようと吟醸味噌を購入しました。
島田市の自宅では、息子家族と母のきねさんの9人暮らし。家族全員が集まると、とっても賑やかな食卓が始まります。この日は、お孫さんも調理を手伝ってくれた「サバ入りのとろろ汁」がメイン。「中里の庄・和」とはひと味違った、牧田家の家庭の味を楽しみました。
この日、牧田さんご夫婦は、山口県周南市で自然薯を栽培している「やまいもまつり」を訪ねました。お店をオープンする前から、和幸さんは社長の村田さんに連絡をして、開店のアドバイスをもらっていました。オープンから半年間の報告をし、更に自然薯をつかった炊き込みご飯の作り方を教わりました。もしかしたら、お店で出る日が来るかもしれません。