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【8月15日放送】
楽園の住人
葉月の参 沖縄・うるま市
~家族で育む 美ら島の黄金芋~

今回は沖縄本島の中部、勝連半島と8つの島からなる、うるま市が舞台。神奈川県から移住し、農業を始めた村田孔彦(むらたよしひこ)さん(59歳)と妻のトモ子さん(60歳)が主人公です。
神奈川県で電機メーカーに勤務していた孔彦さんは野菜作りが趣味で、「第二の人生は農業をしたい」と考えていました。そんなある日、トモ子さんの故郷・うるま市に帰省し、甘くて美味しい“黄金芋(おうごんいも)”に出会いました。「この芋を栽培したい!」と、孔彦さんは55歳で会社を早期退職。2012年うるま市に夫婦で移住し、新規就農を果たしました。ところが、本格的に黄金芋の栽培を始めた2013年は記録的な干ばつで、イモの9割に亀裂が入り、商品になりませんでした。でも、「出荷できないからと言って捨てるのはもったいない」と、夫婦は黄金芋の加工品製造と販売を始めたのです。
沖縄に移住して、黄金芋の栽培とその加工品作りに汗を流す村田さんご夫婦を紹介します。

沖縄で芋と言えば、鮮やかな紫色をした紅芋が一般的です。黄金芋の誕生は、10年ほど前に当時の旧与那城町の町長が「なんとか島おこしを図りたい」と、干し芋用に開発された新種の苗を持ち込んで、生産の振興を図ったのが始まりと言われています。この黄金芋、今ではすっかり、うるま市の特産品として根付きました。

うるま市に移住した最初の1年目は、小さな畑を借りて黄金芋栽培の経験を積んだお二人。2年目にトモ子さんの姉夫婦である上田さんご夫妻から土地を購入し、本格的に黄金芋栽培に取り組み始めました。農機具を貸してもらったり、栽培法のアドバイスをもらったり。日頃から一番お世話になっている存在です。

黄金芋は、基本的に通年の収穫が可能で、植え付けから収穫まで夏は5カ月、冬は6カ月かかります。村田さんご夫婦は、収穫した黄金芋の半分ほどをJAに出荷し、その他はカフェレストランやジェラート店などに配達しています。黄金芋を使った料理は、地元の人たちによく知られるようになりました。

去年9月、村田さんご夫婦は黄金芋の加工品などを販売する「黄金茶屋」をオープンしました。しかし、黄金芋の栽培と並行して加工品作りを続けることは、夫婦二人では体力的に無理があります。そこで、神奈川で暮らしていた長男・倫弥(ともひろ)さん(35歳)も加わり、今では家族3人で黄金芋の栽培と「黄金茶屋」を切り盛りしています。

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黄金茶屋

甘くて美味しいと評判の黄金芋を使った加工品販売店「黄金茶屋」。定番の「こがねチャンまんじゅー」の他、大人気の新商品、黄金芋とジャガイモをミックスした「コロッケ」、黄金芋の千切りで鳥のささみを包んだ「みのむし揚げ」など、まさに黄金芋尽くし。
「こがねチャンまんじゅー」は、取り寄せることもできます。
※ 黄金芋の「生芋」は、植物検疫の関係上、沖縄県外への発送はできません。どうぞご了承ください。

電話:080-9242-9604
営業日:金・土・日
営業時間:午後3時~午後7時
問い合わせ:
営業日の午前10時~午後7時

こがねチャンまんじゅー:120円
黄金小判コロッケ:60円
みのむし揚げ:90円

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