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【8月8日放送】
楽園の住人
葉月の弐 高知・大豊町
~トマト嫌いのトマト農家~

舞台は高知県長岡郡大豊町。東京から移住し、トマト農家になった塩谷学さん(54歳)と妻の陽子さん(44歳)が主人公です。
お二人は東京で共働きの生活を送っていましたが、忙しく毎日を過ごす中、妻・陽子さんは「農業をしたい」という夢を抱くようになりました。そんな妻の夢を叶えてあげたいと、学さんは48歳で早期退職。農業を始める条件が整っていた高知県大豊町に夫婦で移住しました。そして、何を栽培しようかと考えていた時に出会ったのが、『アイコ』という品種のミニトマトでした。実はトマト嫌いの学さんが、初めて美味しいと思えたトマトだったのです。
他の人にもこの味を知ってほしいと、2011年、お二人はトマト農家として新たな人生を歩み始めました。

塩谷さん夫婦のお住まいは、大豊町の山あいにある築100年以上の古民家です。この町に移り住んでから、『とく』という名の猫も新たな家族となりました。そして、ご自宅から歩いて1分の場所にあるのが、露地栽培の畑。ハウスでのトマト栽培の他に、年間20種類以上の野菜を育てています。味が濃く、生でも食べられるインゲンやサラダゴボウなど、季節によって様々な野菜を栽培し、販売も行なっています。

この日は『恋みどり』という、生でも食べられるインゲンを収穫しました。収穫後は、作業小屋で虫食いの穴がないか、一本一本確かめながら仕分けをします。そしてこのインゲン、今回初めてデパートの店頭で売ることになりました。生で食べても美味しいインゲンを味わってほしいと試食販売を敢行。「美味しい!」「苦みがなくて甘い!」そんなお客様の声と共に、丹精込めて育てたインゲンが次々と売れていきます。学さんは、「言葉も出ないほど、うれしい」と、感慨深げに語りました。

お二人は『高知のお父さんお母さん』と慕うご夫婦を訪ねました。移住して間もない頃から、いつも気にかけてくれるユリ農家の丁野さんご夫婦です。見知らぬ土地で、うまくいかないことも沢山ありましたが、丁野さんご夫婦の励ましがあったからこそ、お二人は頑張ってくることができました。この日、普段は言えない感謝の気持ちを丁野さんに伝えた学さんと陽子さん。すると、「二人の普段の姿を見ていたら、言葉に出さなくても分かる。とにかく頑張ってね」と温かいお言葉をいただきました。これからも自然と向き合いながら野菜作りに励もうと、気持ちを新たにした塩谷さんご夫婦です。

夏が近づくと、朝からトマトの世話で大忙しのお二人。脇芽摘みや、誘引線張りなど、美味しいトマトを育てるために様々な作業を行ってきました。そしてついに、手塩にかけて育てたアイコが真っ赤に色づきました。今年の出来を確かめるために試食した塩谷さんご夫婦、「美味しい!」と一言。自分たちが目指すトマトが作れて、ほっと胸をなでおろします。お二人にとって、トマト収穫で忙しい夏がまた始まりました。

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